鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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742 抗がん剤治療いつまで

   

ご存知のように、昨年の6月に、膵臓癌の肺転移で、ステージ4、余命4か月を宣告されて、当初温熱治療やサプリ療法を行い、12月から抗がん剤治療に入った。それから3か月余りが経過している。   

抗がん剤は副作用があり、殆どの患者が、投与して1週間は吐き気、食欲不振、白血球低下、血糖上昇、便秘下痢、患部の痛みや手足の痺れなどで、人によっては死んだ方がいいと思うような苦しさを味わう。1週間過ぎれば、それが解消され、普段に近い生活ができる。ただ、健康体の時とは明らかに違い、疲れやすい、食欲が健康体みたいではない、思い切って身体を動かしたり、飲食したりするのには常に不安を抱えている。   

私の場合は、膵臓なので、結構薬も強いものになり、髪の毛も抜け、まだマツゲなどは抜け続けている。これは抗がん剤を続けている間は回復しないらしい。中には、その副作用の苦しさに耐え切れず、投与を止める人も結構いるらしい。私は、隔週で投与しているが、医師の話では、癌が無くなることは無く、最後まで投与を続けることになるという。と言うことは、これからの人生の半分は副作用で苦しみながら生きていくことになる。その上、副作用は蓄積するため、身体への負担は増えていくという。   

そこで、判断を迫られる。このまま、その状態で続けるのか。私はカミ様とも話し合って、結局はこういう決断をした。まず、これから1年は抗がん剤を続ける。もしかしたら、その間に副作用の軽い抗がん剤が開発されるかも知れない。とにかく1年したら止めようと思っている。1年経てば70歳近くになる。奇しくも親父が膵臓癌でなくなった歳だ。止めてから、一般的な話を纏めてみると確率的に2年近く生きる可能性がある。もちろん早い人もいるし、5年近く生きる人もいるようだ。    

そこまで生きれば、抗がん剤をやろうと決めた時のカミ様との約束生存期間2年を超えるし、私自身としては、それだけの期間があれば、やりたいことは出来るし、家族関係や仕事関係、役目についても自分の始末をつけられる。元々理想としていた死亡年齢が75歳から80歳の間。家族に寂しい思いをさせるのだけが申し訳ないが、その分、その間に充実させたいと思う。   

今までの人生、楽しいことも苦しいこともあったが、総括としていい人生だったと思っている。ここにきて、また苦しいことも味わっているが、だからこそ、平常な生活の有難さを、より感じるし、楽しいことを楽しもうと思う。不思議と死に対する怖さや不安はないし、末期癌であることを忘れている時間も多い(笑)癌になってわかったことや、感謝できることがまた増えた。できれば、この経験を他の癌患者のために、いつか役立てればと思っている。

 - 雑記

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