鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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802 猛烈な台風

   

今回の台風10号は、前評判が凄い。とにかく、あの大きな被害と多数の死者を出した伊勢湾台風並み。または、それ以上の規模だと言う。そのクラスの台風が過去に5個ほど日本を襲ったと言うが、私たちは、その台風を知らない。

私が過去に一番大きいと思ったのは、今から27年前、親父の葬式の直後に来た風速50メートルという台風だった。その時は続けて2つの大型台風が襲来し、我が家も、まだ転居前の家だったが、隣の家の瓦が飛んできて、窓ガラスが割れ、周りの電柱が倒れ、物干し台が吹き飛んで50メートルくらいのところに鎮座していた(笑)。

その他は、九州の、どの進路を通っても、八女地域は比較的影響が少なかった。九州の中心から東側を通れば、勢力は格段に落ちるし、西側の沿岸部を通るのが一番風の影響を受けるのだが、長崎や佐賀、熊本の山々がクッションとなって、風力は半減する。一番被害が大きいのは、有明海を通って佐賀に上陸、その後、日本海に抜けるコースで、以前は、これが台風の道だった。

今は海水温度分布の変化のせいか、その進路をあまり通らなくなった。近年多いのは、沖縄から北上し、宮崎の南海上で、東に進路を変えて、太平洋沿岸を通り、近畿に上陸するケース。それと九州の西海上を北上して、五島列島を通り、日本海に抜けるコースの二つ。韓国に上陸するケースもあるが、今回の様に、真っ直ぐ北上して、3個も連続して韓国と北朝鮮を縦断するケースはあまり経験が無い。近年は、南太平洋から北上して、直接に関西や関東に上陸する台風も出てきた。

毎年、最初の台風の進路が、台風の道となり、その後は、その道を進むことが多くなる。とにかく、今回の台風は、海上では80メートルの暴風、陸地でも50メートルというから、そうとう大きいことは確かだし、気象庁も、私達が「過去に経験したことの無い勢力」「命を守る行動を」と何日も前から呼びかけるほどだから、素直に信じなければならないが、大騒ぎすると肩透かしに会うということもある。もちろん、それに越したことはないが、福岡県も今日の夜から荒れ始める、交通機関は運行停止、学校は休校という中で、今日は地元の親睦コンペを行った。

熊本の菊水ゴルフクラブだったが、お陰で、我々11組42人の他に、流石に当初は、今日の正午くらいには熊本沿海の予想だったので、我々の他に客もおらず、涼しくてたまに小雨が降る程度。思った以上に早く回れたので、八女に帰って5時から表彰式。7時には解散することが出来た。

今回は早くからニュースで流し続けたので、今日のコンペのために、みんな昨日までに対策を終えている。今日1日をテレビの台風情報を見ながら、ずっと心配しながら過ごすが、ゴルフコンペを楽しんでから、心配は短くするか(笑)。もちろん、台風の進路や速度、位置などを確認して、この時間で完了すれば大丈夫と言う確信があっての実施決定だったが、それぞれの家族に心細い思いをさせたことは歪めない。そういう真面目で家庭思いの会員が6名、参加のキャンセルを相談してきたが、それは当然だとキャンセルを勧めた(笑)。

菊水コースは、カートの乗り入れが出来るので、私が楽に回れるようにと、事務局が選んでくれたのだが、前日と朝からの雨で、乗り入れ禁止となっており、最後まで回れるか少し不安ではあったが、コースがフラットで上り下りが少ない事や気温が低かったのが幸いして、無事完走。

多少無理してラウンドしたのは、4月のコンペをコロナで中止し、長く会っていない仲間も居たし、恐らく、今回がこのコンペに参加できるのは最後だと思ったこと。そして、完走できれば体力的な自信が付き、闘病にも頑張れると思ったからだった。そして、その思惑通り、完走できたことで、まだ、当面は大丈夫だという気力がつき、おまけに筋力もついたと信じている。思い込みは大事だ。信じる者は救われる(笑)。みんなも、私の元気な姿を見て、元気をもらったと喜んでくれた。流石な酒は病気に悪いと思って、ハイボールにした(笑)。

 - 雑記

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