鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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信頼共同体

   

 久しぶりに愛媛松山に行ってきた。
 瀬戸内海と言う静寂な海に面し、背景には山もあり、市街地の真ん中の小高い山に松山城が鎮座する。
有名な道後温泉もあり、市民52万人は丁度いい規模だ。

 今回は商談でもないのだが、長い販売先から、久しぶりに出て来ないかの誘い。それに私が紹介した取引先に、その松山の本社や工場を見てもらうのが目的。
 今の日本は、いつも書いているように、農産物の生産量が年々減少している。これから益々高齢化が進み、減少速度を上げる。
どんな商売でも、物が無ければ商売できないし、その物は原料が無ければ作れない。
そこで、先を見ている会社は、その取り込みを図っている。
 我々も、安定した安心な取引先があれば、不安なく原料を仕入れて生産できる。
今回は、原料を買い集める会社、その原料で製品を作る会社、その製品を購入して販売する会社の三社のグループ化を確認し合ったもの。
 我々が、後進の為にしておく大事な仕事だ。

 まだ、いつまでも物があると思って、高飛車に出る購入先もある。
今現在のその物しか見てなくて、その物の先にあるものや、5年先、10年先の把握が出来ていない。
反面、将来を予想して、仕入れ先を大事にし始めたところもある。恐らく数年後には、その差が出るだろう。
 これから先は、「類は類を呼ぶ」と言うが、どれだけ信頼し合える取引先と、そういう信頼関係を築けるかが生き残りを左右する。
その為には、自らが真摯に取り組み、信頼を裏切らないこと。
 怪しい所は、なぜか怪しい所とくっついて、「朱に交われば赤くなって」、最後には腐敗してしまう。

 - 信念, 経営, 農業

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