鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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ISO

      2017/05/08

10年前は、全く縁も無かったISO(そのままアイエスオー)。HACCP(ハセップ)は以前から品質管理の神様みたいに言われていたが、どちらも海外からやってきた品質管理の手法。
 HACCPの場合は、品質管理に於いて、設備面から安全衛生を確保していくという考え方、ISOの場合は、ソフトつまり、会社の人や組織によって製造手順や規則などを決め、それを実践して改善するところは、改善していく手法で、どちらも、食品の安全衛生や建築などの正確さと安全性などを確立していくもの。
 どちらも、専門機関による認証が必要で、その認証をうければ、会社の看板や名刺に、認証を取得したことの証明を明示することができ、それが会社の信頼となるというしくみ。
 食品の表示に、モンド何とか賞受賞といった表示が盛んだが、あれはお金さえ出せば、殆ど獲れるが、この二つの取得はちょっと厳しい。

 食品だけでなく、今や品質管理という意味で、建設やサービス業、その他の製造業などでも、品質管理をきちんとする目的や、会社の信用を上げようという目的で取得する会社も多い。特に、建設業では、公共団体の工事入札の条件になっていることもあるため取得しているところも多い。
 ただ、看板のための取得で、お金をかけて、コンサルタント頼みで取得したようなところは、本当の意味がわかっておらず、取得後の更新に苦労している会社も多いようだ。

 わが社は、食品の安全や、顧客の信頼に必要だからと思って、初歩からみんなで勉強し始めたので、ISOが今でも有効に働いているが、取得や更新には結構コストもかかるので、本当に自社の経営に役立てないと勿体ない。
 日本は、元来舶来品に弱いので、このような海外の品質規格をすぐ取り込む傾向がある。
酒や醤油味噌など、なかなか相容れないものもあるが、恐らく、この類の取得の傾向はもっとヒートアップして来そうだ。
 特に、食品業界では、東京オリンピックを控えて、取得プレッシャーが増えているようだが、要するに、自社や自店で安全衛生をバッチリ管理して、それが必要に応じて証明出来て、それを納得してくれる取引先やお客様がついていれば、別に舶来品に振り回される必要はないのだが。

 - 政治経済, 社会, 経営, 雑記

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