鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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新聞斜め読み

   

 朝、我が家で地元紙の西日本新聞を読む。
これには、地元の出来事や行事、そして死亡欄が載っているので地元紙は必要だ。
 出社して、日経新聞を読む。日経は幅が広く枚数が多いので、必要な所だけを斜め読み。

今日の日経にもまたまた不思議なことが当たり前のように書いてある。
 政府や日銀の経済政策が手詰まりとなり、景気浮上が期待できなくなったために、株価が下落し円高になったという。
日本経済の先行きに期待が薄れたと言って株価が下がるのは分かる。
 なぜ、その理屈で円高になる?
日本の景気が期待できないと言うのなら、円が売られて円安になるのが道理だ。
 その後にイタリアの不安で比較的安全な円に資金が向かっていると付け加えている。
屁理屈みたいなものだ、そんなの今に始まったものではない。要するに何か理由をこじつけて、為替変動で稼ぐ輩が仕掛けているだけのこと。
それに乗っかる輩がいて、それによって真面目な企業が大きな損失を出し、アベノミクス失敗だと野党からブーイングを出される。

 円安は、本当は国の評価が低くなることだが、我が国にとって大きな利益となる。
まずは、輸出が増えて、外貨収入が増えて国が豊かになる。
国内旅行が増えて、海外からの旅行客が増え買い物が増えて国内小売業しいては製造業も潤う。

 しかし、円安で利益が出るという構造は好ましいものではない。
100円で善しとする体質にして置いて、それ以上の円安はおまけくらいの感覚でないと、120円の内の20円はおまけだったはず。
 それが、慣れると120円が当たり前のように錯覚して、それで予算組みするから慌ててしまう。
我が社は、120円まで円安が進み、輸入資材が高騰したのを機会に輸出に取り組んだ。
 今、100円台となり、輸出には厳しいが、それ以上に輸入資材が下がり、悔やむこともない。

経営者は、常にもしもを考えて手を打っておくことが一番の仕事だと思っている。
 私の場合は、常に変動する農産物を扱ってきたことで、「常に」が身に着いてしまったようだ。

 - 政治経済, 経営

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