鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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665 2000万円不足問題

   

平和な日本を象徴するような社会問題。それが政治問題になってしまい、新聞テレビを賑あわせている。相変わらずの的違いな発言ミスに、野党がここぞとばかり噛みついた。発言が噛みつかれやすい麻生さんだから、ワイドショーが輪をかけて煽ぎたてる。自分が試算と提言を依頼しておいて、多くの専門家と時間を国費を費やしておいて、選挙前の自民党に都合の悪い内容だったから無かったことにする。これは辻元さんの言う通り、常識として有り得ない(笑)

元々、簡単な話。定年後の年金収入が、現在の数字試算で、平均月収31万円の人が40年年金を掛けて、40年主婦だった妻との家庭でもらう年金が、月額約20万円らしい。それに対して、今の平均的家庭支出約26万円を使うとしたら30年生きたとして2000万円が不足するということで、何ら可笑しなことではない。計算は合っている。

ただし、定年後も現役時代と同じような支出にはならない。交際費も減るし、衣服費も現役時代のように要らない。子供の養育も終わっている。食事もそんなに食えなくなる。それだけでも、不足と言う月額6万円くらいは少なくなるはず。そうすると、不足すると言う2000万円は0になる。

また、定年後も、退職金などの貯えが有り、この人手不足の現代、65歳からも全く収入がない訳でもないだろう。奥さんが勤めていたら、その年金収入もあるはず。年金で生活費を賄い、退職金や臨時収入で趣味などを楽しむことは、そんなに難しいことではなく、収入に合わせて生活すればいいだけのこと。

それよりも、問題は、農家や個人事業者など、国民年金加入者と年金を掛けていない人だ。国民年金は月額が半分くらい。掛けていない人はもっと厳しい。当然個人事業者は、その分自分の判断で蓄えていき、それを取り崩して補完するという仕組みなのだが、相当計画的にやらないと生活は困難になるだろう。

農家などは、昔は跡継ぎがいて、一緒に生活するし、自作の食糧もあり、サラリーマン程生活コストもかからなかったが、今は、子供も後を継がず、夫婦で老後の生計を立てることになる。飲食業や理容業、大工さんも同じこと。上司は居らず叱られることもなく、自分の思うままに生活できる代わりに、老後の保障もない。

まあ、中身を見れば、今回の件をそんなに深刻に考えた人はいないと思うが、改めて、麻生さんの政治家レベルと自民党の体質、それに野党の貧弱さを纏めて露出したような2000万円問題だった。後進国や紛争国には、老後より現役世代の生活が逼迫している人々が大勢いる。日本は平和だ。

そもそも、今の老人は長寿化してきたが、その人たちは戦中戦後を生き抜いて身体が鍛えられ、その後に豊かになった人たち。バブル時代以降に生まれ、弱体化してきた現代人が、果たして90歳以上も生きれるのだろうか。特に化学食品を食べ、肉体労働も無く、都会の汚れた空気を吸って、さらにストレスを溜めた現代人が。寝たきりになれば介護費用だけで、買い物することもない(笑)

長かれ短かれ、生きるのに最低限のお金は必要だが、それより大切なのは生き方だろう。

 - 雑記

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