鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

人手不足

   

 政府の補助金には、地方で雇用を生み出す事業に対して補助するものが多い。
確かに、地方では雇用の機会、つまり職場がないため、地方から若者の流失が続き、地方が過疎化して、大都市が過密化してきたというのは間違いない。
 しかし、時、既に遅し。今は、もう人がいなくなってしまい、地方の現存する会社や職場に人が足りない。
みんながお金を使うようにと、最低賃金を10円、20円上げているが、現実は、そんな低賃金で雇える状況じゃない。
 逆に、省力化に対して補助金を出すべき状態になっているのに、その実態を都市部にいる官僚や政治家は知らない。
地方には、国の安全な食を支える、農水産物などに連結した、人を必要とする産業が多いが、話を聞いてみると、殆どの会社が人手不足。近年、人手不足倒産も出始めた。
 
 政治家と言う者は、国民が、今そしてこれから困っていること、問題になるであろうことについて、発案し議論し、改革なり改善策を尽くすべきなのに、今、国会でやっていることは、お互いの犯罪や失策の追及ばかり。
 今までも、何度も書いたかも知れないが、日本で起きている問題の根本の問題は、大都市一極集中にある。
東京に、国の機関や企業、人が集まり過ぎて、給料が高くても生活費や教育費が高いし、待機児童も増える。
 東京都心で10坪1千万円の土地が田舎なら300坪で100万円を切る。
過疎化した地方では、保育園も小中学校も有り余っており、統合で立派な校舎が放置されている。
 寄り集まりの都会では、地域性が無くなり、近所の交流もなく、過去になかったような犯罪が多発している。
公害が増え、温暖化の原因を作りだし、インフラ整備に追われる。景色の見えない家や部屋が増え、孤独死が増える。
 地方では豊かな田畑が放置され、獣害が増え、空き家が増える。

 国会や県議会に、経費を余計に盛った盛事家や、浮気の得意な性事家は多いが、本当の政治家は今後も期待できないのか。
ほとんど国民に知られないような、不必要な法案ばかりが新たに作られ、どんどん世の中を難しくしているような気がするのは、私だけだろうか。
 まあ、明日は日曜でゴルフコンペ。天気も良さそうだから、ボールを政治家の石頭と思って、思い切り打ってみよう(笑)

 

 

 - 政治経済, 社会

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