鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

   

 つい先日まで、街や山の景色を彩っていた花々が一瞬にして姿を消し、それと同時に周りは新緑に覆われた。
 枝だけになっていた柿の木も薄緑の葉が現れ、楠木も古葉が落ちて一斉に新葉と入れ替わる。
 土の中から、いろんな草の芽が顔を出し始める。

 樫の木も、新しい葉と同時に白い花を着け、他の緑の雑木と模様を成し、山を彩る。
鳥たちは、暖かい日差しと、優しい緑を歓迎して、群れとなって囀り舞い飛ぶ。
 新緑に覆われた山の重なりを見ていると、青春時代を思い出し、若き日に心通わせた友を思い出す。
 その友は、まだこれからと言う時に先立った。
山の景色は、春が来るたびに繰り返し、新しい友は出来ても、亡くした友は帰らない。

 春が来て、また春が終わる。

 - 雑記

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