鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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人口減少対策

   

 何度も書くように、世界の人口は、これからも増え続け年後には、今の70億人が100億人近くになるのに対し、日本は1億を切って8千万人に減少すると予想される。
 だから、今、政府も子育て支援や教育無償化などで、なんとかその減少を緩和したいと対策に追われている。
 しかし、子供が減少しているのは経済的問題だけではない。
若者の考え方や体質の変化が大きい。
 昔は、国が栄えるためとか、家が栄えるために子供を作った。それに、昔は生まれても病死する子も多かったので、4人も5人も作った。
 子供を多く作れる男女が立派な夫であり妻だった。
結婚も、親同士、家同士が決めて、二十歳過ぎれば見合いをして、余程の事情が無い限り、殆どが適齢期を迎えれば結婚して、子を設けた。
 
 今はどうだ。
結婚は、それぞれ個人の自由意思となった。その上、結婚するための条件がことごとく崩壊している。
1 教育的に、家や家族、恋愛観が変化しており、女は年頃になれば嫁いで子供を設けるのが
  いいことだなんて教えない。
2 核家族化して、子供は家を出るので、親や親族が子供の結婚を勧めない。
3 年頃という観念が薄れてきたし、女性が本格的に仕事をするようになり、経済的にも自立
  するようになったし、仕事に重心を置くことで母性本能も薄れてきた。
4 男が弱体化して、女性が強くなり、男が女性を口説く機会が減ったし、女性が一緒になり
  たいと思う男が少なくなった。
5 旅行や遊び、ゲームなど、世の中に、異性との付き合いより楽しいことが溢れている。
6 子供を育てる本能や能力が減退して、子供を作らなかったり、一人だけが多くなった。

もちろん、大学などの教育費負担などが不安で多くを作らないという家庭もあるのは確かだが上記のような理由の場合、保育所問題や無償化で解決するものではない。

 てっとり早く解決するのは、外国人を受け入れるのが一番だ。
外国人を受け入れるというと、必ず秩序の不安や乱れ、犯罪の増加、テロというものを心配する。それは間違ってはいない。
 しかし、日本の移民政策は、世界の多くの国から見ると突出して鎖国的だ。
世界の国々は、かなりの移民を受け入れ、混血化も進んでいる。
 問題があれば、全てノーではなく、問題を解決しながら、少しづつ進めればいい。
数年前から、労働人口が減り始めたので、ようやく研修生や実習生として受け入れ始めた。
 それはそれでいい方法なので、それを少しづつ緩和して行けばいいのだが、子供の減少については解決策とならない。

 やはり、日本で結婚して子供が生まれる必要がある。
今の制度の研修生や実習生は無理だが、労働者として日本で働くことになれば、日本人と結婚と言う可能性は出てくるし、嫁の来てがない、農家などに受け入れが出来れば、恋が芽生えるかもしれない。
 無理な規制の中で、無理をさせるから、違法な行為が生まれる。つまり、世界で違法でないことが日本では違法になることが多々ある。

 人種というものは、確かに根本的に違う人種もあるが、例えば同じ仏教国のように、教育や道徳観念が似ていれば、共生してもそれほど秩序が乱れるとは思えない。
 要するに、リスクを考えて、対策を考えて、段階的に進める。
何事も、新たに導入する時は、問題があった場合、どうするか、どう出来るかまで、準備しておけば、それほど恐れることではない。
 それよりも、何もしなかった場合のリスクが大きい。
このままでは、少子高齢化がスピードアップすることは分かっていることだから、間違いなく近い将来、労働者が不足して、一人当たりの社会保険や税負担は、これから益々増え続けるだろう。

 わが国は、西洋文化を取り入れて、国のあり方や生活様式や働き方までも、アメリカに倣ってきたのだ。途中まで取り入れて、その先は嫌だと言えば、必ず歪ができるのは当たり前のことだろう。

 - 信念, 政治経済, 社会

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