鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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618 ISO

   

 イッソ セレナーデでもないし、尾藤イサオでもない。
そのまま、アイエスオーと読む、会社の品質目標を達成し、顧客満足を図る。簡単に言えば、会社が継続して発展していくために、問題点を洗い出し、それを改善して、その結果を検証し更に改善するというサイクルシステムを取り入れた手法。

 具体的には、当社のような食品工場であれば、原料仕入れから、製造、検査、梱包、出荷更には、営業におけるクレーム対応や、開発、品質管理に至るまで、問題点を見つけて、どうすれば解決できるかを検討し、改善を実施して、その結果を検証する。
 結果が十分でなかったら、更に同じように継続して、最終的に、会社の信用という顧客満足を得ることが目的。

 問題点や危険個所を洗い出すのには、内部監査と言う社内で選任した監査員が社内の各部署を巡回したり、面談して行うものと、外部の監査員にやってもらう外部監査、これは主に認証更新の場合に行う。内部監査は社員の意識向上やレベルアップに繋がる。
 このシステムは、製造業だけでなく、商社や販売業、運送業など、全ての業種に通じる手法である。

 ISOは、営業や製造などの品質維持を目的にするものの他、清掃や廃棄処理などの環境を維持するシステムもある。
 また、同じような品質管理システムに、よく耳にする HASAP、ハサップというものがあるが、これは製造環境つまり、設備の衛生管理や危険防止など、構造物や機械設備の管理を主に監査するもので、ISOのようなソフト面も含むが、どちらかと言えばハード面、つまり設備面に重点をおいた認証制度。

 日本では、近い将来、全食品製造業に対して、この認証取得を義務つけようとしているが、計り知れない数の飲食製造業を、どこが監査するか、簡単にはいかないようだ。
 特に、酒蔵、味噌醤油、地域名産など、日本は伝統的な、且つ個人経営的な製造業が多い中、システムや書類作りなど出来ない業者も多いはずだ。
 また、蔵の中に蓄積された菌が大事という場所を殺菌などできない。笑
地域のおばちゃんたちが作っている、地元名物の饅頭に、HASAPをと言ってもね。

 昨日は、27回目の更新ということで、年2回の更新だから、その認証を取得して14年目に入ったわけだ。
 最初に導入する時は大変だった。まず、殆どの社員がISOの訳が分からない。
私が、導入しようと思ったのは、当時、工場で作ったという数字と、倉庫の在庫が合わないと言う間違いが多かったのが発端で、何らかのルールを設けなければ治らない。ルールも社内だけで作っても、当時の体制では破たんがくると思って、強制的にルール化するものをと導入したいと思っていたところに、丁度、業界にISOというシステムが紹介されてきた。

 みんなが、理解していないと、上からの押し付けでは浸透しないと思って、本当に基本の基本から勉強を始めたために、認証を受けるまでに2年の勉強期間を要した。
 私は、この勉強をすることで、例え、取得できなくても、会社にとってプラスになると思っていたから、それほど緊急感も重圧も無かった。
 幸いに、みんなが前向きで、意向を理解してくれたコンサルにも恵まれ、1発で取得できた。
 そして、本来は1年に1度の更新でいいのに、わざと更新監査を1年2回制にしてもらった。それは、その1年の間に緩みを出したくなかったから。
 幹部も社員も、よく頑張ってくれて、今は、部外者で行う内部監査も旨く回って、毎月、いろんな部署での改善が続いている。
 ISOは、弊社の言わばバイブル。このおかげで、社員が退職したときの引継ぎなど、その作業をマニュアル化していることでスムーズに行われる。

 人間は、体力・能力・思考力・記憶力ともに完ぺきではないし、その時の気分も変わる。
その点、文字にしたマニュアルや規則は、いつ、だけが見ても変わらない。
 人が、きまりだとやかましく言えば、嫌な気持ちにもなるが、引き継がれた文書に文句は言えないだろう。もちろん、中身は時代や環境変化で改定していける。いくべきだろう。

 - 信念, 経営

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