鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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マイナンバー

   

 朝夕すっかり涼しいというより、寒くなってきた。
九州では、栗が終わり、みかんの収穫が始まっている。
 みかんと一口にいっても、みかんには生育時期により、ハウスみかん・極早生みかん・早生みかん・晩生または普通みかんという大きく分けて5種類のみかんがある。

 品種名は、それぞれもっと多いが、多くは温州みかんの品種改良によるもの。枝変わりなどの発見や交配などで品種開発され、多くはそれを発見または開発した人の名前が付けられている。目的を持って試験所などで育成された場合は、その地域の名前が付けられることもある。
 宮川・上野・興津・青島・佐世保。。。。。。
昔は12月に収穫時期を迎える普通みかんだけだったが、少しでも高く有利に販売したいということで、早い時期に、より早くと言うことで、極早生などの早い品種が開発されてきた。
 近年は、より甘くということで、高糖度系のみかんや、根元にシートを張って水分吸収を少なくするマルチ栽培が導入されている。みんな知恵を絞っているわけだ。

 話は逸れたが、いよいよマイナンバー制の導入が始まった。
10月に、個人あてに番号が通知され、その後番号によって全国民が管理されることになる。
 マイナンバーの目的は、社会保障や防災などの管理の利便化や簡素化というが、一番は、個人所得のモレを逃さないことだろう。
今まで、税務署管轄である所得税と、社会保険や労災保険などは、それぞれ管轄官庁が違うため、各制度で抜け道があった。
 それが、マイナンバー一括管理で矛盾を無くすということだから、全く悪いことじゃない。
税の平等負担と、社会保障費や法定負担の平等化には繋がると思う。
 ただ、個人でも法人でも、悪意を持って税を逃れようとするならば難しいことではないので、後は人格・倫理観の問題。
野球などのスポーツもそうだが、特に日本人は同じ名前も多いし、番号が付けられること自体はそれほど奇異なことではない。
 中には、囚人みたいだとか、番号で管理されるのは嫌だと言う人もインタビューで少なくなかったが。

 当社でも、早速に管理責任者を選任し、施錠できるロッカーと金庫を新調して備えた。取扱い規則も設定した。
とにかく、交付された12ケタの番号が他に漏れないことが基本。用件済み次第、関係書類はシュレッダー行きが基本。
 会社の僅かな人員管理でも大変なのに、その管理を押し付けられた市町村はもっと大変だ。
コンピューター管理するにも、情報漏れの恐れがあるインターネットに繋げないから、専用回線となるだろうが、その費用がバカならない。

 個人カードを紛失しても、それ自体で犯罪には繋がらないと言うが、もしも、自治体の管理する職員が悪意を持って流用したらどうなる。
 管理する機械の備品で、業者に修理修復を依頼した場合、その業者が悪意でデーター流用したら。。。
事故や犯罪は必ず起こる。そう思っていればいい。

 - 政治経済, 社会

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