鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

アメリカ物語LAST

   

 アメリカから帰国後、ほぼ10年ごとに2度ランチョカリフォルニアを訪れた。
1度目は、成田発でロスに着き、リバーサイドまではバス、それから黒人の兄ちゃんのタクシーでテメキュラに行った。
彼は言った。「オーロングドライブ!!」
 私が行くことは、現地の誰にも知らせていなくて。。。あっ、二度間違えていた、弟の名はマイクでもロイでもなく、ゲイリー・マクミランだった。さすがに最後に合って20年以上経つと人の名前も忘れがちになる。
そのゲイリーの家の場所を思い出しながら、タクシーの兄ちゃんと訪ねて回った。
 何しろ、町が一変していたので、なかなかわからない。
以前は、静かな田舎町で、砂漠の中の保養地のような雰囲気があり、確かに少しずつ家が建ち始めているとは感じていたが、何もなかった土地に、当時と比べると10倍くらいの家が建ち並んでいた。

 やっと探し当て、最初にパットが現われて、突然の客に驚きとともに歓迎してくれた。
娘が2人出来ていて、2人とも小学生になっていた。
 帰ってきたゲイリーも、さすがに突然の客に驚いていたが、丁度、家族で別荘に泊りがけで遊びに行くというので、同行することになった。
 娘たちもすぐ打ち解けて、一緒に遊んだり買い物に行ったり。ゲイリーの兄のリチャードも顔を見せてくれて、研修していた農場にも案内してくれたが、そこに行くまでの、あの何もなかった平原に家が建ち並んでいた。
 通っていた最初の教会にも立ち寄ったが誰もいなかった。中には、私が当時描いて贈った絵をまだ飾っておいてくれた。
もう一つの教会にも行ったが、牧師は替わっていて、何人かは知っている人がいたので、みんなの前で、10年前に住んでいて皆さんにお世話になりましたいう挨拶だけさせてもらった。

 2度目は、さらに10年ほど経って、中学生になった長男を連れて、韓国経由で行った。息子は韓国に着いた時には既に乗り物酔いでダウンしており、先行きが案じられたが、なんとかロスに着いた。
 今回は、ロスでレンタスーを借りた。大型のキャデラック。アメリカを走るにはこれしかない!!
借りて10分も立たないくらいで、久しぶりの左ハンドルと横幅の感覚がまだつかめず、バックミラーを壊したが、保険に加入しているので「大丈夫、大丈夫!」と息子に言い聞かせて、一路ハイウェイを南に走った。
 ナビもない、頼りになるのはカルフォルニアの地図だけ!
 何とかなる。ここは地球だ!小さいことは気にしない!!
今回は、前もってゲイリーに連絡したが、丁度、娘の大学進学で遠方に行くので日程の変更はできないかとの連絡がきたが、前もって安い便を予約しており、変更が出来ず、行き当たりばったりの旅行を決め込んだ。

 まずは、テメキュラに寄って、当時の果樹園や麓の町を見てまわったが、その変わり様は10年前とは、また比較にならない程で、町は更に10倍以上に膨らんでいた。
 その後、モーテルに泊まりながら、サンディエゴや国境を越えてメキシコのティホアナまで足を延ばした。
道中、有名なパロマの天文台やサンディエゴズーに寄り、最後はロスのダウンタウンで二人旅を終えた。

 近頃になって、ネットで調べてみたら、今やテメキュラは、カリフォルニア有数のワイン産地となり、人口も私が居た当時の数千人ほどの小さな町から、数十万人の町に発展しているようだ。
 今頃、テメキュラの大地主になっていたかも(笑)

 - 雑記

  関連記事

鶴の一声
857 1泊2日
鶴の一声
781 梅雨の日の徒然
鶴の一声
梅雨到来
鶴の一声
808 死の捉え方
鶴の一声
803 菅総理大信
鶴の一声
規則・法律の矛盾
鶴の一声
異常気象2
鶴の一声
653 10秒の命
鶴の一声
杣人伝 その9
鶴の一声
796 文明の力