鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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859 上田直方

   

本名、上田光春。旧姓、靏光春。前に紹介した滋賀県の信楽で茶陶の陶芸家をしている弟が見舞いに来てくれた。前回、次男の結婚式は県を挙げての大きなイベントで来福できなかったので、1年振りくらいになる。今回も、3月に日本橋の高島屋本店での個展を控え、釜焚きと準備の合間を縫ってきてくれたのだった。この高島屋本店、京都高島屋で個展をやれること時代が相当難しい事らしい。あとは、三越本店だが、ライバル高島屋と三越両方でやることはまずないらしい。弟とは普段から電話やネットを通じての連絡は取り合っているが、顔を見るのは久しぶり。 

帰ってきた日は、そのまま、家族風呂形式の温泉に行って、背中を流してもらったが、あまりにも痩せていて驚いたようだった。しかし、痩せた背なかにも剣道や居合をやっていた佇まいが感じられたと言う言葉に、やはり茶道をやっているからわかるのだろうかと思った。嬉しい褒め言葉だった。

今回は、3日間ほど滞在できるというので、私がやりかけていた木工の手伝いをしてくれたり、先祖の納骨堂の掃除をしてくれたり。残念ながら、私の体調が今一で、宴会に付き合えなかったが、近くにいる次男や姉が来てくれて、相変わらず昔話に花が咲いていた。酒はめっぽう強く、1升があっと言う間に空っぽに(笑)。2日目の夜は、佐賀のお客さんところに行って帰りは夜中だった。   

とにかく、私がアメリカから帰ってきた時は、父親が結核で隔離入院していたので、兄であり、父親代わりだったことで、今の陶芸家の道に進んだのにも影響が大きかったらしいが、私は、あまり記憶が無い。ただ、彼が5年制の国立高専を3年で中退して、今の道に進むことを理解して、担任の先生や親族を説得した場面だけは微かに覚えている。   

今では、信楽でも最も伝統ある窯元の6代目、先生と呼ばれる身だが、私から見ると昔のままだ(笑)。

 - 雑記

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