鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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血縁

   

 昨日は、叔母の49日法要にお参りした。
叔母は、19歳で結婚し、警察官だった夫と任地の満州に渡り、終戦で1人子を抱えて帰国したが、夫はロシアに抑留され、現地で強制労働の末、死亡したため、結婚わずか4年で未亡人となった。
 まだ、24歳で評判の美人だったため、多くの縁談があったそうだが、子供のために独身を貫いたそうだ。しかし、女一人子一人のため、夫の弟夫婦との同居暮らしを強いられ、相当つらい生活を送ったらしい。
 その子、私の従兄弟にあたる男の子が成人して、就職をしてからだから、20年以上を経て別居することになった。

 その後は、従兄弟が結婚し、孫も出来て安息な日々を過ごしていたが、長年の苦労がたたり
介護施設で10年以上を過ごして亡くなった。
 従兄弟は一人っ子だったが、叔母の兄弟が多く、私たち従兄弟が多いので、今回の葬式も参列者が驚くほど、親族の参列が多かった。
 従兄弟は、昨夜の宴で、それが心強く嬉しかったとしみじみ語った。

 血族、血のつながりで結ぶ縁は、自分で選ぶものではないので、一つ間違うと上手くいかないこともあるようだが、歳を取ってくると、その存在が在り難くなるようだ。
 若い時はそうも思わなかったが、従兄弟やはとこなど、やはり血が繋がっているので、顔も何となく似てくる。その話題で盛り上がった。
 これも人間社会ならではのことではないだろうか。
これで、7人兄弟の叔父叔母が3人になってしまった。

 - 社会, 雑記

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