鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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668 トップガン

   

トップガン。会社の社長が癌になることを言う。

このところ、胸のあたりに圧迫感が有り、風邪でもないのに咳が出るので、肺に異常あると思って、病院で診て貰ったところ、何かある。確かにあると言う。レントゲンを撮ってみると、白い筋状のものや塊がある。癌の疑いも否定できないというので、早い方がいいと言うので、明日精密検査をすることになった。直接本人に言うということは、あくまでも可能性の範囲。

ただ、症状はそれだけで、最初は連休の登山の後遺症かと思って、その後も何度もゴルフにも行ったし、もちろん、その時も肺の圧迫感はあった。あとは頗る元気で、6月初めにベトナム、後半にタイと海外に出掛けるのも支障なかった。

仮に癌であっても、それほどショックはないし、慌てることも無い。丁度、会社も9月での社長引継ぎを計画していたし、ある程度対外的にも、後継者や社内にも伝えている。経営環境が厳しいのは当たり前の事。しかし、当面の経営に困窮はない状態にある。もしも、癌であっても、体力気力はあるので、引き継期間は十分ある。子供たちも2人は落ち着いているし、末っ子がまだ落ち着いていないが、仕事は真面目にしているので、それほど心配もない。

カミ様には、今まで寂しい思いをさせた(思ってないと思うが)分、これから慰労したいと思っていた時だから、申し訳ないが、暮らしに困ることはないようにしている。ただ、寂しい思いをさせることになれば、本当に申し訳ないと思う。親父も癌で70歳で、この世を去ったが、お袋は、その後90歳近くなって介護施設に入るまでは、生前より元気で暮らしていた(笑)

私個人とすれば、家の後を継いで、果樹を育てる筈が、高卒後、渡米したばかりに考え方が変わり、もちろん帰国時には農業を取り巻く環境も変わっていたが、思いもしなかった会社勤めをすることになり、幸い自分を生かせる境遇があり、結果として社長になり、会社の立て直しも出来て、友人知人にも恵まれ、社外でも、いろんな役職も経験させてもらい、海外にも何十か国、何十回と出かけた。

元々、80歳くらい、身体が元気な内に、あの世に行ければと思っていたので、仮にそうであっても、それが少し早くなる程度と思っているから、不安も無ければ悲壮感も無い。自分の生い立ちや能力からすると、やるだけのことをやってきたという満足感の方が強い。ただ、身体が弱って長く生きるのは好まない。信長の時代なら、人生50年、とっくに死んでいる年代。

案外、癌では無く、我が家のペットの猫の毛かも知れない(笑) 体の異常と言うのは、少しは生活や飲食に注意しなさいというシグナル。周りが言うように、今まで、かなりハードな生活をしてきたから、丁度検査をしようとしていた矢先でもあったから、いい機会だったかも知れない。もし、そうであっても心身ともに元気な時で良かった。ちゃんと計画と準備ができる。60歳過ぎたら、いつどうなるかわからないので、若い時のポルノ雑誌など、身辺整理もしておく必要もある(笑)

踏ん切りもついて、やりたいことをやれる。何より、カミ様や皆から同情される(笑) 無理な酒を断る言い訳にもなる。病気は、先天的なものは別として、みんなの生活や行動に合わせて平等に訪れる。その時、どう向き合い、どう受け入れるかが大事。あんまり期待していると癌じゃなく、コーラの飲み過ぎとか言われた時のカミ様の言葉が怖い(笑)

ところで、この際の話、「あの世」があるかどうかという話になるが、宗教の世界では「あの世」はあるということになっているし、科学物理の世界では無い。確かに無い。人は動物と同じで、死んだら灰となるだけ。しかし、あると思っていたがいい。死ぬときの心の安らぎになる。あの世に行けば、先に死んだ友達や家族に会える。あの世では仕事からも解放され、マージャンやゴルフを一緒にやれる。そう思えば、死というものを怖がる必要はない。

ただただ、大事なのは、せっかく貰った命、この世を一生懸命、無駄なく、後悔なく、楽しく生きておくことが一番大事な事。南無阿弥陀仏アーメン。

 - 雑記

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