鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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632 人生の肥やし

      2019/03/28

 苦しみや悲しみは、人生の肥やし。
人が生まれ、死んでいく間には、どんな人にも間違いなく苦しみや悲しみは、四苦八苦という言葉があるように、何度となく訪れる。
 人間関係で悩み苦しんだり、お金が無くて、また、事故や病気で苦しむ。
友人や兄弟と喧嘩したり、愛する人を亡くして悲しむ。
 片思いをして苦しんだり、フラれて悲しみ、就職できない、結婚できない、子供ができない悲しみもある。眠れなくて苦しむこともある。
 とにかく、この世は、思うようにならない苦しみや悲しみが予期せずにやってくる。

 その苦しみや悲しみを、どのように考え、対処するかで人生は180度変わる。
例えば、悲しみや苦しみに、いつまでも取りつかれていると、その時間にやってきたチャンスや幸せに気付かずに、一度きりの人生の多くを失ってしまう。
 悲しみに耐えられず引きこもってしまったら、周りの人もいずれ去ってしまう。
悲しい苦しい気持ちから抜け出せないと、やがて心身を蝕み、もっと深い暗闇に落ちていき、戻れなくなってしまう。

 どんな苦しみや悲しみも、自分が成長するための肥やしだと思うことが出来れさえすれば、泥沼に落ち込む前に、そのぬかるみから脱出して、新しい明日に踏み出せる。
 たしかに簡単なことではないが、経験した苦難は間違いなく、その人を成長させる。
よく「一皮剥けた」というが、問題は、苦しみやその境目の一歩を踏み出せるかどうか。

 自分で操業して成功した人の殆どが、一度や二度とは言わず、失敗したり騙されたり、倒産したりして、再起したその先に、その苦労を肥やしに成功を掴み取っている。
 長く愛される歌手やスターも、その人の過去を聞いてみると、全く同じように苦難の時代を乗り越えたからこそ、自分がどうあるべきかを習得して、今の成功があるのだ。
 逆に、そんな苦しみや悲しみを経験せずに大きくなった人は、日陰の杉の木のようにひょろひょろと伸びて、役に立たない。
 やっぱり、節々があるほど、木も強い。スポーツだって自分を痛めつけて、戦いに耐える身体を創り上げる。

 理屈ではわかるが、確かに苦しみや悲しみに打ちひしがれていれば、「一歩前に踏み出せ」「気持ちを切り替えろ」「もう忘れろ」と言っても、当事者はそう簡単ではない。
 無防備に、そうなってからでは難しいので、日頃から、そんな訓練をしておくことが大事だと思う。
 何事も、いい方に考える前向きな、プラス思考の訓練。気持ちの切り替えを早くする訓練。
思いがけない試練がやってくる。そんな時も、仕方ない!こういう日だったんだと。
自分で出来なければ、そういう友達を作ったり、そういう人の傍に居ること。

 例えば、今日はゴルフが絶不調、そんな時は、「こんな日もある。次回に生かそう。今日は打上げを楽しもう」とか。
 私の場合は「よし、クラブが悪い、これを機にクラブを変えよう」とか、「今日がコンペ本番じゃなくて良かった、本番で頑張ろう」と言いながら、「次回こそ」が永遠に続いている。

 そういえば、競馬競輪をやっている人は、案外、気持ちの切り替えが上手いのかも知れない。あまり競馬場で泣き崩れている人は見ないし、負けたらさっさと帰っていくし、負けても負けても、また来ている(笑)
 高校野球。たとえ負けても、その悔しさ悲しさが、間違いなく彼らの人生の肥やしになっているはずだ。

 - 信念, 雑記

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