鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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548 米中戦争

   

 トランプさんが大統領になって、メキシコやユーロ、そして中国と、さまざまな騒動を起こしてきたが、今回の中国との紛争は、ちょっと厄介だし、長引きそう。しかも益々エスカレートしている感がある。
 最初は、アメリカの知的財産を中国が持ち出している、はっきり言えば盗んでいるというアメリカの言い分から始まった。しかし、その根源には、中国は人権の規制社会で、自由資本主義のアメリカとは相いれない国であり、後進国で貧しい国だったはずの中国が、国としては世界第二位の経済大国として、トップのアメリカを脅かす存在にまで成長したこと。
 そして、今までは国民数だけが多く、世界の工場や将来の市場と見ていた中国が、年々軍事力を増強し、東南アジアやアフリカなどに手を伸ばし、安全保障面でも、ロシア以上にアメリカにとって目障りになってきたことがある。
 もともと、アメリカ人は中国人を対等に思っていない。
私が若い時、アメリカに居て、アメリカ人が、私を中国人かと尋ねるので、日本人だと言うと、何故と言うほど謝った。その時、それを実感した。
 
 知的財産権の盗用したとして、その見返りに、中国からの輸入品に高い関税をかけたことに端を発して、両国間で高い関税を掛けあうという米中貿易戦争が起こった。
 両者にとって、得なことはないので、その内、話し合いで収まるかと思っていたら、トランプさんも、このところ、国内での人気が良くないので、これを収めるわけにいかず、治まるどころか、逆にエスカレートしている。
 
 そして、今回の中国の安全治安局の局員が、スパイ容疑でアメリカに逮捕された、しかも他国での逮捕連行という内容。この事件は、かなり衝突の危険性のあるのではないか。
 こうなると、中国は、アメリカにとって完全に旧ソ連。
アメリカは、今、中国を取り巻く日本や台湾、フィリピン、オーストラリアなどと軍事的な連携を強めているし、中国はロシアとの連携を強め、それこそ、新たな冷戦時代に入るような流れになりつつある。

 中国は、発言や思想の自由がなく、事実上、共産党一党主義、そして軍が強い力を持つ異常な国。一方、アメリカは自由と人権を重んじてきたが、あれだけの事件が相次いでも、銃の規制をできない、そしてトランプさんの言動を目にしても、彼を支持する異常な国。
 異常な国同士が喧嘩すれば、どうなるのか。

それを考えると、行きつくところ、日本はやっぱり平和な国。
 殆どの国は、内戦で国王は失脚するか抹殺されるが、日本の代々の城主は興亡を繰り返しても、天皇陛下は変わらない。それを国民が認めている。それが日本人だろう。

 - 政治経済, 社会

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