鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

EUとEPA

   

 今、新聞やニュース番組では、ローマ字の組み合わせが氾濫しているが、イメージだけで、本当の意味を分からないままやり過ごしている人も多いと思う。
 特に、家庭の主婦や男性でも、経済ニュースなど「そんなの関係ねえ」という人にとってはどうでもいい文字列かもしれない。
 でも、そんなの関係ないと思っている人でも、知っておいて損はない。
「鶴の一声」は、たまーに、為になるブログなのだ。
 
 最近話題のローマ字、EPA。日本と欧州連合「EU」との間で交渉中の問題。
「Economic Partnarship Agreement」 そのまま 「経済 連携 協定」 のこと。つまり、EU加盟国と日本の間の輸出入に関して、関税を低減または撤廃しようという協定のこと。主に、欧州の農畜産物の関税を無くして、日本からは自動車や電気製品の関税を無くすことで、お互いの主要産業を活性化することで、連携して経済を発展させようというもの。

 同じものでFTAというものがあるが、これは特定の2国間で協定を結ぶもので、どちらも英単語の頭文字を取っているわけで「Free Trade Agreement」そのまま「自由 貿易 協定」となる。例えば、タイ国へ輸出する場合、わが社の国産果実のゼリーも、この2国間協定で、関税がかからないという恩恵を受けることができる。
 特別に美味しいから無税というわけではないのだ。それもあるかも知れない。

 わが国で一番耳にするのは、安倍政権が一生懸命進め、農酪業団体が反対するTPPだろう。
当初は、アメリカの強い要望で止む無く日本政府も進めてきたが、オバマさんからトランプさんに変わった途端、アメリカは脱退することになった。
 日本は、だからと言って、アメリカが止めたから日本も止めるでは、今まで進めた大義が立たなくなる。結局、一番の票田の自動車・電器業界のために、衰退している農業団体票を犠牲にしても、進めなければならなくなったというわけだ。
「Trans-Pacific Strategic Economic Partnership」直訳すると「環太平洋 戦略的 経済 連携協定」となるが、その中の戦略的と経済という「S・T」を省略して、TPPということになっている。

 今は、分からない英文字があれば、スマホでもすぐ検索できるから、一応気づいた時に理解しておけば、講演会や会話の時に、知らないのに分かったふりをしないで済む 笑笑
 さすがに、「TPP」を日本人だからと、「環太戦経連協」や「環太連」とは言いにくいような気がする。
 

 - 政治経済, 社会

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