鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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547 害獣駆除

   

 日曜の朝早く、まだ薄暗い時間に、銃声と思われる音が、時間を少し開けて2発、すぐ我が家の前で聞こえた。
 なぜ、銃声と思ったかと言うと、数日前から、すぐ近くの田んぼの持ち主が、イノシシから収穫直前の稲を荒されて、イノシシ除けの防御枠も何度も壊され、かなり苦心していたのを知っていたし、その持ち主が猟友会の名人という事も知っていた。
 「あっ、遂にやったんだな」その音で、そう思った。
案の定、人が呼び合う声が聞こえてきた。
 窓から、田んぼの方を覗いてみると、彼と彼の奥さんが居て、確かに足元にイノシシが横たわっている。後で聞いた話だが、奥さんが追い立てて、主人が待ち伏せて撃ったらしいが、流石に息の合ったハンター夫婦。

 私は、前日の会社の歓送迎会で遅くなり、多少二日酔いぎみだったので、ベランダから覗いただけで、カミさんに伝えて、写真を撮らせてもらうよう言った。
 カミさんも、自家菜園を何度も荒らされて困っていたので、ホイホイ走っていった。笑
銃声は2発だったのに、仕留められたのは母イノシシと相当大きくなった子イノシシ2頭。
 しかし、後4頭が逃げたと言っていたが、早速、今朝から出没していたらしい。
 母子ということで、可哀そうという声もあるが、汗水流して作った作物を、柵まで壊して何度も食い荒らされる方も、可哀そうだからしょうがないと言う訳にもいかない。
 あくまでも、害虫と同じ、害獣の駆除行為なのだ。だから市からは報奨金が出るらしい。

 普段、食事で食べる肉や魚も、人によって殺されたものを食べているわけだが、その現場を見ないと何ともなく食べている。
 このように地球も、人間主体の生活が発展し、人間と、人間に飼われているペットだけは完全に忘れているが、元々、この世は生存競争の世界。今でも自然界はそうなのだ。
 必ずしも、食べなくていい動物や魚を殺したり、昆虫の標本を作る人間が、一番残酷なのかも知れない。

 今朝の新聞から2つの印象的な記事について。ノーベル平和賞を受賞したイラク女性の記事が出ていたが、本当に、自分の妻や娘家族が、そんな目にあったらどうだろう。ISという彼らの行状は、どんなに御託を並べても、その殺戮や暴行、奴隷的レイプはもう人間では無い。イノシシより悪い。彼らこそ抹殺すべきだ。

 中国の1%の富裕層で、中国全体の33%の富を持っていて、中国最貧層22%の国民の富は中国全体の1%に過ぎないというのが、中華人民共和国の実態らしい。
 共産主義・社会主義とは、みんなが平等を謳っていたはずなのに、資本主義の現状と逆転してしまっている。
 早く、その間違いを正すリーダーが現れなければ、その子孫も、そのまた子孫もそんな世界で暮らすことになる。ただ、共産党員の子孫は、自ずと、その富裕層、またはその恩恵を受ける方になるわけだから、そんな仕組みを壊すような人間が出てくるはずがない。

 - 政治経済, 社会, 農業

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