鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

親の心子知らず

   

 昔からある言葉で、親になると一度は呟く言葉かもしれない。
先日、カミさんの友人の話として、久しぶりにその言葉を聞いた。

 話によると、その友人の一人息子が、子供のいる女性を好きになってしまい、親が止めとけと言うのを聞かず、とうとう子供が出来て、結婚したらしい。
 ここまでは、今の世の中、よくある話だ。
 しかし、その相手が、元々子供がいても夜遊びする女性だったらしく、結局は3年程で別れることになったらしい。らしい話なのだ。
 それで、その一人息子は自分は育てられないから、両親に子供を引き取ってほしいと頼んできたらしい。
 それも血が繋がっていない方の子供らしい(笑)
笑っちゃいけないのかも知れないが、とにかく両親ともに呆れ果てたという話で、結局は女性が引取り、その息子は十数年間、養育費を払い続けることになったらしい。

 男女の仲は理屈じゃないと言うし、確かに燃え上がると理性は吹っ飛ぶみたいだが、その時点で、自分にも親がいることも吹っ飛ぶのだろう。
 親と言う親は、とにかく自分の子供には、健康に育ち、ちゃんと生活ができるように自立し、幸せな結婚をして欲しいと思うはず。
 その延長線には、いい婿や嫁が出来て、かわいい孫が出来て、その孫の成長を楽しむ自分たちの姿も描くはずだ。
 それが、「親の心子知らず」で・・・・

どこの家庭でも、何か問題は起きる。
 しかし、短期で解決する怪我や事故、回復する病気、または一時的な金欠ならいいが、子供の思慮不足で不幸を背負ってしまう、こんなケースは、なかなか受け入れ難いものだろう。
 結婚だけでもない。例えば、能力的に、安定した大手企業に就職できるのに、自分で起業して大きな借金を作って、親に泣きつく「親の心子知らず」
 小さなところでは、久しぶりに帰郷するという息子のために、一生懸命母親が料理を作って待っているのに、仲間と飲んで朝方帰ってくるという「親の心子知らず」
 今は「子の心親知らず」も多いらしいが。

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