鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

補助金

   

 安倍政権で、一定所得以下の人に対して、消費税アップの補助として3万円を配布することになったようだ。
素直に喜んでいる人、国民をバカにするなと言っている人。
 妥当だ、いい政策だと歓迎する人。ばらまきだ、選挙対策だ、無駄使いだと批判する人。
あなたは、どっち派?

 このところ、TPPを廻って、農家や農業団体に対する補助金が相当出るらしいと話が、関係議員や関係団体の中で噂されている。
 恐らく出るだろう。そうしないと、TPP合意するのに農業団体を抑えられない。
その内に、議員は、補助金これだけ取ってきたと自慢し、農業団体の幹部は、だれだれ先生のお陰と喜んで、組合員に報告する。

 しかし、TPP関連と言わず、この補助金に対して拒否反応を示す農家も増えているらしい。
多くは、自分で始めた若手の新規農業経営者。
 理由は、そんなに安易に補助金を貰えば、自分の経営努力を阻害する。補助金は一度きり、それに頼ったら経営の継続が出来ないというのが理由らしいが、素晴らしいことだ。
 農業は、長いスパンの仕事だ。
一時的に、お金を貰っても、その年はいいかも知れないが、本当の過不足が見えなくなったり、農業精神が損なわれる恐れもある。怪我した時の麻酔薬みたいなものだ。
 それよりも、国民が汗したお金は大きく纏めて、もっと効果的に将来的に構造改革したり、品種改良や安全な肥料や農薬などの研究開発に使って、永続的に我が国で農業がやれるような農業改革に使うべきで、個人にばら撒くことはやめた方がいい。
 構造改革では、土地や機械化などの省力化や、流通経路の改革もある。輸出促進もいい。
それをやらないのは、それを納得させるだけの知見と能力が政府にないからに他ならない。
 飴を貰って喜ぶの方も、どうかと思うが、確かに今のままでは、日本の農家は大変なのは理解できる。

とにかく、すぐ効く薬は副作用が多い。
病の根源を見つけて、体力を増強したり、漢方薬で副作用を抑えるなどを心掛けて、薬ばかりを与えようとする医者を信用しないがいい。
 

 - 信念, 政治経済, 社会, 農業

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