鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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753 自粛連休

   

今日は5月1日。本来ならゴールデンウィークのど真ん中。観光地に人が押し寄せ、各地の店は掻き入れ時。私達夫婦も、この時期、長く有田陶器市に通った。暖かくなる時期だから、観光地だけでなく、山もいい、海もいい。この時期はイベントも多い。博多ドンタクのような大きいお祭りもあれば、各地の陶器市、植木市などなど。地元八女では新茶祭りが開催される。今年は、何もかも中止。どこかに行こうにも、レストランも温泉も旅館も、美術館も体育館も閉店閉館。    

感染病だから、人と人の接触を避ける、または感染した人も、感染していない人も出かけなければ、2週間で勝負は決まる。各家庭や地域で発生するものではない。誰かが感染源から持ってくるから、新たな感染源になってしまう。その感染源の多くが、これだけ騒いでいるにも関わらず、海外旅行や、大都市からの持ち帰り。ナイトクラブやライブハウスなどの過密密閉空間に入り込んで持ち帰り。危機感の無さと自己管理の甘さとしか言えない。     

とにかく、会社もそうだが、特に苦しいのは、飲食店や観光地の土産店、デパートのテナント、美容室や旅館、旅行業などの小規模自営業者。本日の首相の記者会見で、5月6日での非常事態宣言解除はほぼ無くなった。実質休業は1か月を超え、更に1か月超えとなると、確実になりゆかない事業者が出てくる。子供を抱える家庭の問題も、これまでの1か月とは違うレベルの問題が起きてくるだろう。日雇いやアルバイトで生活している人が、魔がさして犯罪に手を染めない保証はない。     

この感染病、おそらくあと半年経ってもゼロになることは考えられない。前にも書いたように、このまま、期限が示されないと、ウイルスで亡くなる人の数より、自殺者や、ストレストラブルによる事故死の人数の方が多くなる。人間、窮地の中で、希望や目標が無くなったら生きて行けない。政府は、様子を見ながらとか、国民の行動次第というだけ。とにかく、いつ解除、または段階的な解除日程を示す必要がある。それによって、国民も、もうひと頑張りという気持ちも持てる。政府や自治体は、その期限に向けてあらゆる施策を講じればいい。もちろん、解除しても続けるべきことは続ける。期限を示して失敗した時のことを恐れてできないのなら、国民に我慢や協力をお願いしても効力は無いはず。それなのに、要請だけでこれだけ協力するのが日本人。暴動も起きない。しかし、それも限界が出てくる。それが破たんしてからでは遅い。    

友人の居酒屋経営者の殆どが言う。頑張って5月一杯。それを超えたら経営は破たんする。それはそうだろう。お客があっての商売。老夫婦だけでやっているような規模ならまだいいが、小規模といっても5~6人雇っていれば給料の保障が発生する。長くなれば、従業員が離れていく可能性もある。お金を配れば済む問題ではない。      

取り敢えず、私もこの連休は自粛で家に籠ることにした。というより、行くところも無い(笑)幸い、田舎のいいところで、家の周りには、隣家も無い。何度も言うが、こういう機会に大都市人口集中を見直してもらいたい。とにかく、療養中のこともあり、百メートル圏内を散歩、無理しない程度に庭や畑の手入れ。それに今の内に宿題の絵を描く。部屋の整理や思い切って模様替えも出来る。ただ、私達高齢者はそれでいいが、小さい子供のいる家庭は大変。早く、学校を再開させないと親子ともども精神的な苦痛が蓄積していく。      

とにかく、為政者には、子供を持つ家庭の身になって。店を休業して悩み続けている事業主や従業員の身になって。伝統行事や地域活性化に汗を流してきた人達の身になって考えて欲しい。こういう事態を解決するために政治家はいるのであって、それが出来なきゃ、出来る人に代わってもらい、責任を負わない議会などはボランティアでやればいい。        

今日明日は真夏日らしい。やはり、太陽のコロナが関係しているのか(笑)

 - 雑記

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