鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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701 ハイパーサーミア

   

ハイパーサーミア。これは、癌を電磁波による熱で治療する機械の名称。まだ病院などに導入されて間もないようで、ようやく知られてきたという感じ。承知の通り、癌の治療は以前ブログで書いた通り、病院で行う主なものは、手術による摘出、抗がん剤治療、放射線または重粒子線治療の3つ。しかし、これらは何らかの副作用やダメージを伴うことも知られている。   

そこで、副作用やダメージが少ないということで見直されているのが、温熱療法という体温を上げて癌細胞を死滅または抑制するというもの。以前から、癌は体温の低い人に出来やすく、体温が42℃以上になると癌細胞は死滅すると言われていた。ところが、体温を42℃以上に上げるということは、体外から温度を上げるとなると少なくとも、それよりはるかに高い温度を当てることになり、現実的ではない。そこで、マイクロ波やラジオ波で体内温度を上げる機械が発明されて、ここ数年前から導入されはじめたようだ。   

私も今日が2度目の照射だったが、案外苦痛もない。同じ姿勢を50分ほど維持する必要はあるが、終わっても汗をかいているいるくらいで回復も早い。導入から時間が経ってないことや、病院でも治癒の実績がまだ無いことで、あまり勧めてもいないし、知られてもいない。これで改善できれば、手術や抗がん剤で体力を落としたり、副作用に苦しむことが無くなり、癌患者には朗報だ。  

患者それぞれの考えもあり、医師それぞれの考えもあると思うが、例え、治らなくても、その間は、苦しまずに効果を信じながら、平常に近い生活が出来るのであれば、生きているという意味ではこれだと思って選んだ。  

立ち合いは、臨床治療技師という若い女性で、おまけに大変優しい。これが一番大事。これがもしも、そっけないカチカチの男性医師だと50分は長すぎる。その技師女氏の話では、やはり徐々にその治療を選ぶ人が増えてきたらしい。その八女公立病院も筑後地区の医大などからの医師派遣関係で、筑後市立病院との統合の話も新聞に載っていたが、何とか、そんな先進医療を取り入れて地域のために独立性を維持してほしいものだ。   

あちこちで無医村や医師不足の話が出ているが、八女と言う地域は、とにかく医院や病院が多い。そんな中で、どうしても個人経営の病院が、専門性や自由性、即断性などが高く、サービス、設備面で優位に立つ。総合病院というのは便利だが、デパートや総合スーパーが消滅していき、食品スーパーや専門店が成り立つように、病院経営としては難しいはずだ。スタッフも公務員的な面もある。採算が厳しいなら、病院の待合室で食材や雑貨を売ったらいいかもしれない。私なら看護婦さんのユニホームを買うかも(笑)

 - 雑記

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