鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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663 香港103人デモ

   

香港と言えば、日本の海外旅行では最も身近な国だった。私の昔々の新婚旅行も香港・タイ・シンガポールという当時の旅行ルートだった(笑) 香港は国と言っても、普通の独立国とは違い、複雑な歴史を持ち、現在は中国の特別行政区という位置づけになっている。

元々、中国の香港島という一部だったが、イギリスとのアヘン戦争、つまりイギリスがインドで栽培したアヘンを香港に輸出しようとして、それに反対する当時の清国との戦争で敗戦し、1842年の南京条約でイギリス統治となった。日本の江戸時代末期のことだ。

その後、イギリスの植民地政策で、イギリスが1898年から99年間統治して、その後は中国に返還するという契約をした。1997年に返還されると、中国共産党が実質統治することになり、共産党の息のかかった富裕層が政治の中枢部を牛耳って来た。これは後で聞いた話だが、返還前の文化大革命の時に、一時中国共産党軍が香港占領を試みたが、当時はまだイギリスの軍力もあり、叶わなかったらしい。

また、第二次世界大戦というか、日本側からは、大東亜戦争の折には、1942年に日本軍が占領し、敗戦までの3年間を統治している。香港は、中国、イギリス、それに日本と言う文化や制度が混じり合い、それに租界としてドイツやフランス人が居住したことで、世界に類をみない生活文化を醸成してきた。

その個性的な、自由人的、文化人的な香港が、103万人と言う大規模なデモを行った。原因は、「逃亡者を中国に送還する法律」の成否をめぐってのこと。このところ、香港のジャーナリストや評論家、文化人などが、中国当局に拉致されたり、行方不明になったりと、中国共産党の口封じとみられる締めつけが多発していた。この法律次第では、その連行や拉致を正当化できることになりかねない。

ロシアにしろ、中国にしろ、北朝鮮にしろ、共産主義国は、名前とは異なり、富裕貧困の差が資本主義国以上に大きく、政治の統制も厳しく、政治の内部が公開されず闇となっている。警察初め、全ての国家機関が一極に支配されており、一度睨まれたら最後。丁度日本の戦前戦中の異常な天皇主義、国家主義の状態だ。聞く耳を持たない。それを分かっているから、103万人の香港市民が終結した。

海外の人は、揃って言う「日本は、世界で一番平和で豊かで自由な国だ」と。まさに、その通りだと思う。自由国家アメリカは銃規制も出来ない。平和国家スイスは国境四方を外国と接している。他の裕福と言われる国も、日本では考えられないほど貧富の格差が大きい。ただ、そんな有難い国に住んでいるからこそ、それが実感できないで、不満を持つ人が多いのだろう。そんな国に住んでいるから、危機感のない政治家が多いのだろう。

自分に夢や目標を持てない。生きている実感がない。不満が溜まっているような人は、一度、海外の貧困地域を見てみるといい。人生が変わるかも知れない。別にアラブの交戦地帯に行く必要はない、東南アジア諸国の、平和で安全な地域にも、貧困地帯は漏れなく存在している。

 - 雑記

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