鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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620 季節を楽しむ

   

 2月の後半。今年は暖冬で、花木の花の開花も、芽の出方も平年より早いようだ。
私は、この時期から3月半ばの時期が待ち遠しい。
 冬を越して、枯れたようになった落葉樹や、宿根性の草花が徐々に徐々に芽を出してくる。
そして、暖かい日には、帰宅してみると、驚くほど芽が伸びていることがある。
 もう、桃や桜桃の蕾は、既にピンクに染まり始めている。

 私が、家の周りに、毎年木を植えるのは、もちろん自分で何年もかけて庭を作って行くという趣味もあるが、そんな木々の芽吹きを楽しめるからでもある。
 ずっと続けていると、木の性格や性質も分かってきて、どう整枝してやればいいとか、元気がないとか、根が弱っているとか分かるようになる。

 前にもブログに書いたと思うが、木を育てるのは人を育てるのと一緒だ。
何といっても、根を伸ばしてやるのが一番大事。上部だけ見て元気そうだと思っていても、根が腐っていたり、根が伸びる土壌になっていないと、やがて、木に養分を送ったり、支えることが出来なくなって、病気になったり枯れてしまう。
 また、折角出た新枝だけど、内側を向いたり、強すぎる枝は、先々、木の成長を妨げたり実を着けないなどの害を及ぼす。また、根が元気に張っていれば、仮に気象の影響で木が枯れても、また芽が出てくる。
 枯れたような木でも、思い切って、まだ生きている茎の部分で、芽を出しそうな箇所を見つけて切ってやると、また、そこから元気に伸びることも少なくない。
 ただ、人と同じで、その時、そうなった原因を突き止めて治してやることが大事。
多くの場合、地中の樹幹の見えない箇所にアリが巣を作っていたり、鉢植えの場合、根が張れずに酸欠になっていたり、水や肥料が足りなかったり、多すぎたり。
 枝葉は、根に比例して大きくなるので、回復時には、枝を減らして根の負担を減らしてやることも必要。

 私は、大きな木は買ってこない。
小さな苗から、数年、数十年かけて育てるのが楽しく、すでに家の周りには、25年生の桜や20年生のモクレンや紅葉などが数十本。まだ昨年植えたものも5~6本。今年の1、2月にも10本ほど植えた。仮植えしておいて、少し大きくなって移植する場合もある。
 これから先、植える木は、私が死んだ後に、みんなが楽しむもの方が多くなるだろう。笑

 ロウバイや山茶花、梅の花が終わり、これから、モクレン、桜桃、椿、雪柳、花桃そして春の本番、桜が開き始める。そして、春の花は、藤の開花で終わる。
 3月半ばには、モミジの新芽も出始める。花もいいが、葉もいい。もちろん、その中でやるバーベキューも楽しみの一つ。

 

 - 雑記

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