鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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525 カジノ法案

      2018/07/23

 今回の国会で、参議院議員の6人増員と、カジノ法案が自民・公明、日本維新の賛成多数で可決成立した。大水害の復興途中に国会議員が、みんな東京に集まってだ。

 国会議員の増員とは、何と時代の方向に逆行した提案か。
それも、参議院不要論まで上がっている中で。
 憲法違反の指摘があったからと言うが、本当に政治改革をしようという意志があるなら、逆に、今の時代に合わない法律を変えて、もっと減員すればいいし、都道府県合併や道州制も進めて、地方分権を進めればいい。
 だが、絶対自分たちの不利になるようなことは決めないのが、議員と言う先生方だと、国民は理解しているから大丈夫。笑

 カジノ法案。火事や家事の法律じゃ無い!!
 今まで、賭博場のイメージで禁止していた、カジノ施設を公営ギャンブルとして、国内に作ることを許可する法律。
 当然、一般国民からの反対意見も多く、その批判防御に、入場料を高めにしたり、回数制限したりしたが、与党は何としても通したかったらしい。
 誰のための法案なのだろう。観光業者、金貸し、海外のカジノ業者、暴力団、まさか!
例えば、当初言われていたように、地方都市を活性化するために、東北や、宮崎県とか大分県とかなら、まだ理屈が分かるが、今でも人が集中してホテル不足状態にある、東京とか大阪ということになると、ちょっと話が違う。

 今でも、わが国には、確かにギャンブルはある。
競馬・競輪、パチンコ。
 ただ、カジノとそれらの違いは、金額の大きさや雰囲気。今までのそれらのギャンブルからカジノに流れる人もいるだろうが、恐らく、今まで競馬競輪パチンコをやらなかった人種も、カジノならやるという人種が新たに生まれる。
 特に、富裕層や、華やかな服装の若い女性が集まるのは想像できる。

 カジノが出来て、自治体に金が落ちたり、外国人の来日が増えたり、いい面もあるかもしれないが、思いつくのはそのくらいで、一般国民に恩恵があるというものは、あまり思いつかない。
 逆に危惧する面は多い。
まずは、施設周辺の環境悪化、闇金融の増加、暴力団の資金源、多額債務者の増加、海外マフィヤの介入、考えすぎかもしれないが、間違いなく、お金を注ぎ込んで多額の借金を抱え込んだり、破産する人間は増える。
 それは、その人の自由だから、しょうがない。問題なのは、そのために、罪もない悲惨な家族が生まれることだ。これは、どんな対策をしても止められない。それがギャンブルだ。

 国会や関係する役所の人々は、聖人君子で、決めたこと、決められたことを守り、自分で自律自制できて、遊びも深入りしない人種なのだろうが、一般の国民は、感情に流されたり、時と場合では、自分のコントロールができない人種だということを理解しておくべきなのだ。
 当然、政府は、そうして生まれる悲惨な家族の対策まで考えていると信じるが。

 私は、安定した長期政権と、強い政府、強い首相が対外的にも必要だと書いてきたが、歯止めの効く、常識と魅力を備えた野党も存在しなければ、房総半島。暴走犯党の危険もある。

 まあ、賢い国会議員の皆さん、説明不足なだけで、我々の考えの及ばぬ知識と予見で進めている諸政策だと思うので、選挙で選んだ以上、任せるしかないが、我々も唯一の意思表示手段である選挙だけは放棄しないで、我が国や子孫に責任を持ちたいものだ。
 投票率50%台、残りの40%が意思表示すれば、政治も変わる。
 国会議員も、県、市議会議員も、みんなの先生ではない、みんなの代弁者、代行者なのだ。
またまた、硬い話で終わってしまった。反省。

 - 信念, 政治経済, 社会

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