鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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地震 二次災害

   

 地震の場合、よく言われるのが二次災害。
普通は、被災者を救い出そうとして、救援部隊などが事故に巻き込まれることや、地震によって壊れた家屋や道路が原因で事故に会うことを言う。車中泊で死者がでたのもそう言えるだろう。
 今回の地震は、もう一つの二次災害が予想されている。
それは、観光地の二次災害。直接は被災していない人々の被害だ。
 九州で、このゴールデンウィークに最も観光客が多い湯布院・別府・阿蘇・熊本・鹿児島そのすべてがその経路で被災している。
道路が寸断され、行くにしても時間がかかりすぎるし、地震再発の不安も残る。
一年で一番、季節のいい、一番の書き入れ時なのだ。
 恐らく、多大な二次被害と言えるが、人為的なものではないので、誰に文句も言えない。観光地の業者は道路の復興が間に合えばと祈る気持ちだと思う。通れても不安はぬぐいきれない。

 丁度、私たちも5月の半ばと6月上旬に鹿児島と別府に、それぞれのゴルフ仲間で行くことになっていたが、5月の鹿児島は変更せざるえない。6月の別府は、ここで収束すれば道路の復旧は間に合うと思う。
 トヨタの生産も支障が出ると言っていたが、これも言わば二次災害と言えるだろう。

一方が被災して生産が出来なくなると、競合する一方の生産が忙しくなる。
東北の時もそうだった。東北のいろんな工場が被災して、西日本の工場がフル稼働で賑わった。
 これを運がいい悪いと言うのか、いろんな可能性を考慮した、工場建設の用地選定力に差が出たのか。
直前に、工場を合理化集約して、東北一本にした企業もあった。
 これも、運悪くと言うのか、それとも失敗というのか。

不幸中の幸いで、熊本城は悲惨な状態だが、熊本市内は内部は散乱していても、家屋被害は少なく、大きな被害が、益城や阿蘇などの比較的家屋が散在した地域が主だったことで、収束したら、そういう被害の大きい所を除いては、案外早く復旧ができるだろうと市内に住む人の声だった。

とにかく、この一週間は、地質学者や地震災害の専門家の露出度の高い週だった。

 - 社会, 雑記

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