鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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女性経営者

   

 日本にも、女性の経営者は多くなっているが、大半は、父親が築いた会社を引き継いだり、夫が亡くなって社長になったりというのが大半。
 中には、化粧品や健康食品など独特の分野で、自分で創業した例もあるが、日本社会では、若い女性が操業して大企業になるような土壌がない。
なぜならば、まだまだ男性優位の社会であり、ほぼ成熟した国で、大化けする新規企業はなかなか生まれない。

 ところが、東南アジアなどの新興国は事情が違う。
もともと、日本より男女の差が大きくないところに、女性進出が経済成長と重なり、日本と比較にならないような女性経営者が誕生しているようだ。
 今朝の日経に、「男性優位 飛び越える」と題して、自分で創業、または独立した代表的な女性経営者が取り上げられていたので、これからまだ頑張れる女性のために紹介しようと思う。

 中国の「レンズテクノロジー」というスマートフォンなどに使う保護ガラスをアップルなどに提供している会社の創業者で最高責任者の周群飛さん46歳。中国の貧困家庭に生まれ、夜間学校に通いながらガラス工場で働いた。13年前に操業して今や、1兆円規模の資産を築いた。
 インドで操業して世界的な酵素会社に育てたキランさん。ビール製造技術者を志してオーストラリアに留学したが、帰国して就職先も見つからず、失意の中で創業した結果だった。
 中国の配車アプリで9割のシェアを持つ会社の総裁、青柳さん38歳。米国金融機関に勤務した後、前身の小さな会社に入り、次々にアイデアと経営手腕を発揮し、トップに立ち、米アップル社から1000億円の出資を引き出した。
 ベトナムのLCC、ベトジェットの社長、グエン・フォン・タオさん46歳。
まだ、若い女学生が航空事業の将来性を先取りし、モスクワ留学中に友人親族から資金を借り入れて、まず貿易商として1億円を稼いだ。その資金を元に自国で不動産や電力事業で更に資金を増やし、ついに航空会社を創業した。
 今、発注している機が揃うと、航空機は250機になるという。

 これらの女性の履歴を見ていると、生い立ちは決して裕福ではないが、多くの人が苦学して、他国で勉強したり仕事をしていること。つまり、他国での刺激、夢への情熱、他国から自国を客観的に見ていること。そして平和な国、平等な国、日本ではなかなか生まれないハングリー精神。

 - 信念, 社会, 経営

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