鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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回収問題

   

 今朝のニュースに、某社のカップ野菜スープのオクラの中に、虫の幼虫が入っていたのが発見され、36万個回収することにしたと出ていた。
 またかと、ちょっと悲しいようなサビシイな気持ちになる。
私が、食品を作っている会社にいるからではなく、どうして、日本はこんなことになったのだろうと思う。
 オクラやピーマンのような野菜には、虫の幼虫が入り込むことがある。そして、小さい虫だと入り込んだ穴さえ一目では探せない。
 しかも、カップスープや缶詰などは、一度加熱殺菌するから死滅しているし、例え、知らずに生のまま食べても害になることもない。実際、生でも加工でも、食べたことがあるかもしれない。

 まして、36万個の内、仮に他に入っていたとしても1個か2個。それを全部回収処分。
こんな国は、世界でも日本だけだろう。
これが、日本が誇る品質管理、安全管理と言うのか?
 世界には、飢餓に苦しんでいる人々が、まだまだ沢山いる。
その人たちは、食べるものが本当になければ、生きるためには草も木も、トカゲや虫も食べる。
日本人だって、戦中戦後の食料の無い時は、ゴキブリだって食べていたと聞く。
 今の日本人は、与えられすぎて贅沢すぎる、傲慢だ!!

今回の回収劇も、それでこそ立派だ!さすがだと言う人もいるかもしれないが、36万個で原価30円で1000万円で逆宣伝できたと思うようだったら、企業倫理が間違っている。
 食品を作る会社は、例え非難があっても、正当な意見はちゃんと表明して、もっと社員が真面目に作った食品と、農家の皆さんが育てた農産物を大事にすべきだ。
 今後ますます世界の農業人口は先細りし、世界の人口は増え、知らず知らずの内に、食糧難の時代はやってくる。
今の日本は、飽食の時代そして人口減少で、そんな危機感を持っている人は皆無に近い。

 食品事故には、故意によるものと、過失で起きたものと、努力しても自然界の節理で防げない、責任を問えないものがある。
 何でも一緒にすべきではないと思う。

 - 信念, 社会

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