鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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564 SNS性被害

   

 昨日は、筑後地区の少年指導員の年一度の研修会に参加した。
今朝は、その研修内容を取り交ぜて発信しようと思う。

 青少年関連の警察のボランティアには、少年補導員と少年指導員があるが、少年指導員は、少年補導員の中から推薦を受けて選任される。
 同じような役目に、少年保護司という制度があるが、これは民生委員と同じように、完全なボランティア活動とは異なっている。
 私が指導員を拝命しているということは、周りから見ると、条件通りの人格者と見られているのだろうから、それはそれで有難いことだ。

 各警察管内の、補導員10人に1人の割合で指導員が委嘱されている。
補導員と指導員の違いは、補導員は各警察署長の委嘱により、活動も、少年への声掛けや、街頭や催事の時などの見回りに限定されるが、指導委員は、公安委員長からの委嘱で、風俗店や遊技場、飲食店などへの立ち入りが認められており、そういった活動が主となる。
 因みに、福岡県の補導員が約2500人、指導員が250人となっている。

 立入する主な場所は、パチンコ店、ゲームセンター、バーやスナック、ラブホテルやソープランドなど。目的は、18歳未満の子の雇用や、出入りがないかを確認して、少年の保護にあたること。
 もちろん、見回り指導だけでなく、被害少年の援助や、相談も大きな役目。

 ただ、皆さんも感じるように、10年前と比べると、暴走族や、街中にたむろする少年も少なくなったし、実際の補導数も毎年減り続けている。
 その代わり、近年増えているのが、SNSを介したネット性犯罪と薬物使用。
リフレや散歩などと称する少女の、いわゆるJKビジネスや、ネットで下着姿や裸を見せ合うという遊びに、安易な気持ちで入り込んで、それをネタに関係を強いられたり、場合によっては暴力団の餌食になるケースが増えている。

 また、シンナーやドラッグが下火になった反面、水面下では大麻使用が増え続けている。
大麻の場合、栽培が簡単にできる上、薬物というイメージがなく、安易な気持ちで使用することが、増えている要因ではないか。
 大麻は、たばこと違い、使用を続ければ、最後は幻想を起こしたり、廃人化してしまう。
また、運転事故などで、人の命まで奪ってしまう可能性もある。

 少年の不良行動はわかりやすいが、ネットでのやり取りや、その被害はわかり難い。
相手の言葉は、必ず「断ったり、誰かに言ったら、写真をネット上に公開する」というのが常套手段だから、泣き寝入りが多くなり、取り返しのつかないことになる。
 だから、それを防ぐには、家庭内の関係が一番大事。小さい時から、なんでも相談できる関係を作っておくこと。
 どうしても、必要な時に親が居なかったり、親同士の関係が上手く行っていない家庭の子にその手の被害が多いのは、自分の居場所がなかったり、自分の大切さを感じられなかったり、相談する相手がいないことが大きいと思われる。
 因みに、ここ6年で、SNSによる性被害は4倍に増えている。

 近年、人手不足で、高校生など18歳未満のアルバイトを使っている店が多い。それは、両者にとって一方は、人手として助かるし、一方は社会経験と家庭の助けにもなるので悪いことではないが、夜10時を過ぎて働かせること、酒を飲ませること、接客させることは、店主の犯罪となるので、気を付けよう。

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