鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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812 株主総会

   

我が社の決算は7月末日。日本の会社の決算期で一番多いのは行政年度に合わせた3月。あと、12月、6月、9月が多い。7月と言うのは珍しいが、これは、我が社が農産加工の会社で、元々、昭和7年の創業当時は、たけのこやみかんの缶詰しかやっていなかったため、一番暇な時期で、在庫も少ない月に決算期を決めたらしい。

今は、その何も無かった時期の仕事を開拓して埋めてきた結果、従来の秋、冬以上に、夏場が忙しくなってしまい、一番大変な時期に決算をするはめになってしまった(笑)。以前は、輸入品の増加や、円高による輸出の不振、おまけに経営的な問題で、赤字続きだったが、経営改革を成し遂げた後、昨年度まで、20期連続で黒字を達成していた。しかし流石に、我が社も今回のコロナの影響に無縁では無かった。

我が社は、多少は直売もあるが、殆どは生産卸または受注生産で、販売会社ではないので、販売先の不振が、そのまま響く結果となった。一般小売商品は、外食自粛で家庭食が増え、ほとんど影響は無かったが、ホテルなどの業務用や、利益率の高い、ギフト商品・土産物市場が落ち込み、水害による販売先の被害も追い打ちをかけた。

ただ、全体として、それほど減収減益にならなかったのは、販売ルートの分散と、商品の多角化を進めてきたことで、落ち込みをカバー出来た。それに、悪い時を想定して、内部留保を優先してきたことも、赤字を翌期に繰り越さずに済む結果となった。

決算が確定して、昨日、株主総会を開催したが、テレビの総会屋などで話題になる大会社の株主総会とはイメージが違い、どちらかと言えば社内での反省会と、来年に向けての改善計画打ち合わせ会といった内容。例年、株主が主要得意先でもあるので、総会後に料亭などで懇親会をするのだが、今年はコロナ騒動で、残念ながら、社外取締役は委任状での総会となったので、社内役員だけで、居酒屋での懇親会となった。

やはり、親睦会は重要だ。社内が協調団結しなければ、1人の知恵や力は、1人分でしかない。しかし、5人が協力すれば10人分のアイデアや仕事力が生まれる可能性がある。今や実務から離れた私の仕事は、新経営陣に協調性や指導力を持たせること。後は、必要な時、相談に乗って、今までの営業仕入、または経営経験に基づいた助言をするだけ。今回が、私が出席できる最後の総会になると思うが、社長はじめ、それぞれがしっかりした考えを持って頑張っている姿を見て安心した。全役員が、私が抜擢した人材。上手く行かない筈がない(笑)。

 - 雑記

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