鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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747 コロナと欧米人

   

新型コロナウイルスの感染が止まらない。もちろん、目に見えない感染病で、かかっているかどうかも分かり難いし、保菌者が歩き回れば、感染は2倍3倍と増えるわけだから、予防薬または治療薬が出来ない限り、感染が止まる筈はない。    

その中でも、西欧やアメリカの拡大が著しい。日本が大騒ぎしている数字と比べて、感染者数も死亡者数も、増加数も比べ物にならないほどの大きさになっている。日本との違いの主な原因は、まずは国民の気質、次に衛生環境、そして医療体制、加えて保険制度にあるようだ。まず、代表選手のイタリアだが、気質が陽気であまり神経質ではない。我が道を行くというような自己中的なところもあり、人が合えば抱擁し、昼からでも集まって飲む。スペインもフランスも似たような気質がある。西欧はドイツを覗いて財政難で、医者や医療設備が不足しているし、衛生面も日本ほど進んでいない。特に貧富や生活の格差が大きく、貧困層の衛生面はかなり遅れていると言われている。アメリカは、折角オバマ大統領が提唱した国民皆保険に、裕福なトランプ大統領が反対して成立しなかったために、全体の4割と言われる貧困層が、アメリカの高額な医療実費を払えない為、多少のことでは病院に行かないと言われる。

特に、トランプ大統領が対岸の火事と、早急な対策を打たなかったことが急拡大に繋がった。今でも選挙優先で、強気の発言をしているが、アメリカは西欧以上に我が儘な国民性。アメリカさえ良ければ、自分さえ良ければという考え方が、トランプ大統領になってから一層目立つようになっていた。    

我が国は、まだ、政府が自粛と言っただけでも、これだけの自粛に繋がっている。中国、韓国、欧米みたいに、法的命令が出ても、警棒で叩かれないと言うことをきかないというようなことはない。節度や法令が順守され、格差なく政府の方針に従ってくれる。善し悪しは別として稀に見る従順な、聞き分けのいい国民なのだ。     

この調子で行けば、欧米の感染拡大は倍々ゲームで増える可能性もある。今回の感染で分かったことは、まず、中国で発生し、中国との往来で世界に拡散したこと。日本でも、クルーズ船を始め、主に旅行者から持ち込まれ、それが、西欧の感染が酷いと分かった後でも、大学の卒業旅行などを中心に理解の出来ない旅行者が病原菌を持ち込み続けている。また、大きな感染の原因は換気の悪いカラオケやクラブハウスだったこと。すぐに症状が現われないこと。    

それと、一極集中の危険性。東京も大阪も、ニューヨークもロンドンも、1千万人超または、それに近い大都市が当然感染者も多いし、感染も早い。各国とも地方都市の数十倍の規模になっている。特に、東京の教訓として、今回の細菌感染と共に、地震などについても、このまま一極集中を放置したら、万が一のことがあった時、首都機能が崩壊する。これを教訓に首都機能の移転や、企業の本社機能の分散などを考えるべきではないか。      

福岡も当初は、市内に数人という規模だったが、ついに地方にも発生した。その殆どが、感染が拡大している西欧に旅行に行った意識の薄い人による感染。止むおえない感染と、必然性の感染がある。1人の感染が、その地域全体に及ぼす影響は本人が思っている以上に大きい。察するに旅行予約金の問題があったのかも知れないが、自粛要請以降の海外旅行者による感染については、政府も、もう少し踏み込んだ措置が必要だったと思う。  

一方では、ホテルや飲食店などが倒産するほどの自粛要請をしながら、こんな抜け道があれば、いつまでも終息しないだろう。といいながらも、私としては、みんなに恐怖感が大きくなれば、我が国の場合は、8月くらいには終息すると思っているし思いたい。欧米は・・・・    

 - 雑記

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