鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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530 金足農業高校

   

 このところ、関係者以外は、昔のように盛り上がらない夏の甲子園が、久しぶりに活気づいた。その立役者は、金足農業。
 全くの無名ではなかったが、なんと言っても、現代の高校野球では、県立で農業高校、しかも県内の球児だけで構成されている。
 昔の池田高校の鮮烈なデビューを思い出させる。
ただ、決勝戦は、いまだから言えるが、案外大差で負けるのではと思っていたが、残念ながら予想は的中した。
 過去の歴史がそうだし、総合力の差は確かにあった。
決勝戦まで残れたのは、実力以上の運もツキも味方してくれたから。

 何にしても、彼らのお陰で、日本中がワクワクしたし、テレビの画面で多くの笑顔が見られた。
負けても、全く悔いはないはず。胸を張って、みんなが待っている地元に帰って欲しい。
 彼らの将来の為にも、ここは負けた方が良かったと思う。
勝負には負けても、己には勝ったのだし、きっと青春の宝物になったことだろう。

 本来、高校野球とは、47都道府県から勝ち抜いた県代表が優勝を目指して競い合うものだったが、いつからか、私立高校は名前を売るがために、勝利に拘り、全国から選手をかき集めるようになった。選手も勝ち残るために、強い選手が集まる名門校に行くようになった。
 こうなると、強い選手を集めた私立高校だけが勝ち残るのが当然なので、毎回、常連校だけが甲子園に出てくる。まず、県立高校は甲子園まで残れないというのが常識だった。
 そんな風潮を久しぶりに覆したことが、地元だけでなく、全国からの応援を一方的に集めた一つの要因だったと思う。

 できれば、本来の校区から構成された学校の代表チームで競い合うのが本来の高校野球の姿であり、地元の応援も盛り上がるのだろうが、例えば、地元の高校なのに、地元中学出身の選手が1人しかいないというような有様では、地元の応援も力が入らない。
 だから、関係者だけの大会になりつつある。

 結果も大事かも知れないが、どちらかと言えば、その結果を出すための、道のりの方が大事な場合がある。
 

 - 信念, 社会, 雑記

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