鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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お盆

   

 盆休みも終わり、今日からまた仕事が始まる。
お盆とは、仏教用語の盂蘭盆会という言葉からきているらしい。地獄の蓋が開いて、閉じるまでの間らしいが、一般的には先祖をお迎えして供養して、また送るという習わし。

 地方によって、いろんな風習があるようだが、我々の地域では、仏壇の前に盆提灯といわれる提灯を飾り、お供え物を並べて、お墓にも同じように花や供え物を上げる。
 初盆と言って、亡くなった人が49日を迎えたその年の盆を言うが、初盆になると葬式と同じように、親せき一同がその家にお参りをして供養する。
 海辺の町では、精霊流しがあったり、花火があったりもするようだ。
アジアの仏教圏も同じようなお祭りがあるようで、中華街などで爆竹を鳴らすのは、よく見る風景だ。
 日本独特かもしれないが、各地で盆踊りも開催される。盆踊りは、地獄の住人が蓋が開くのを喜んで、躍っている姿を表したものが起源らしいが、それほど仏教に詳しくないからわからない。盆踊りに、幼馴染みが出会って恋が芽生えるのは、ドラマなどでよく出てくる話。

 お盆の日は、地域で異なる。
殆どのところは8月15日になっているが、東京や関東の一部では7月15日とか、沖縄も違うようだ。ただ、東京も地方から来ている人が多く、夏休みも重なり都合がいいので、全国的には8月15日をお盆とすることが多いようだ。
 お盆と言えば帰省ラッシュ、正月はまだ寒いからいいが、猛暑の中の長距離移動は辛いものがある。
 それでも、やはり故郷へ帰る。そして、また帰るのに疲れる。それでも故郷はいいものなのだろう。私はずっと故郷にいるから、その気持ちは、分かるようで分かっていないかもしれない。
 ちょうど、東京や大阪と言う砂漠から、田舎のオアシスに水を求めていくようなものかも知れない。冷たい水を飲んで、緑のオアシスで休息を取って、オアシスの住民の暖かい心に触れて、そしてまた都会と言う砂漠に戻っていく。

 お盆の風景も随分変わってきた。
昔は、帰ってくる本家では、多くの女性が手伝って、盆の料理の用意をし、男連中が酒を酌み交わしていた。その周りをわんぱく小僧たちが走り回る。
 今は、クーラーの利いた部屋で、鉢盛を取って食べるし、みんなで外食というのも多くなってきた。
 私がまだ小学生の頃、母の実家には、大人20人程と、子供が30人くらい集まって、それも、近くなのに泊っていく。大広間にはずらっと布団が引かれ、それは楽しかった記憶がある。もう帰ることのとのない昭和の記憶だ。
 暑中見舞い・高校野球・スイカ・線香花火・浴衣と夜店。。。。。

 
 
 

 - 社会, 雑記

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