鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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卒業式

   

 昨日から今日にかけて、全国の中学校の卒業式が行われた。
私は、中学生の子供はいないが、少年補導員として校門に立った。
 少年補導と言うと、何か厳めしく感じるが、補って導くと書くのだから、本来優しい立場なのだ(笑)

 以前には一時期、全国的に卒業式でも荒れた時期があり、OBや他校生などが特攻服でバイクなどで乗り付けたり、卒業生がお礼参りと称して、先生に暴行したりとかあったようだが、福岡県八女市の立花町という、この地区は、子供の数も減り、環境も良いこともあり、私が補導員になってからの十年は、全く平穏な卒業式となっている。
 
 それでも、警察に聞くと、やはり都市部では結構問題や騒ぎがあるようで、どうしても各地から人が集まって大きくなった都市部は、生徒数も多く、途中からの編入なども多いため、みんなが仲良くというのも難しく、親同士の不和の問題や、親と先生方の信頼関係も難しいらしい。
 そんなことが無いせいか、この立花町の筑南小学校と筑南中学校は、生徒数はそれぞれ120人、70人ほどの田舎の小規模な学校なのに、成績は福岡県で1、2位を争う程優秀らしい。
 そういえば、筑南小学校は、団体でやるなわとびも全国で2位だった。
恐らく、先生や生徒たちもストレスなく授業が出来て、保護者の皆さんも、殆どが地元で見知り合いのために、協力体制もいいのだろうと想像できる。

 我々の時代は考えられなかったが、こんな地方の学校から、親の方針で市内の有名私立中学に通わせる家庭が増えているらしいが、勉強は出来ても、その感受性の強い年頃に、親友と引き裂かれたり、会わない環境、友達のできない環境で過ごすのは、人格形成に大きく影響するはずだ。
 それが原因とは言わないが、そんなことも現代の若者の悲惨な出来事に関係がないこともないのではないか。
親たちは、将来が大事だからと口を揃えて言うが、今も、この小学生や中学生時代も、それぞれに大事な時間に違いは無い。
 子供の将来より、自分の将来を心配しているのではないと思いたい。

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