鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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比較がおかしい!

   

 今朝の新聞に、「中国発 素材デフレ加速」と言う見出しで、中国の経済発展が鈍化したから、鋼材や原油などの、俗に言う素材の価格が急激に下がっていると言う。
 それ自体は間違いないが、何か悪いことのように書いているが、庶民にとって悪いことではない。
また、本当にデフレというほど下がっているのか。
 
 よくあることだが、新聞などは、前年やここ2~3年と比較して上がったの下がったのと騒ぐが、例えば、昨年急騰していれば下がって当たり前。急落していれば戻って当たり前。
 中国経済だって、日本の何倍もの速度で急伸してきたのだから、そんな伸び率でずっと続くはずがない。
例えば、100人が家を新築しようと思って建て始めると、最初の年は建築が急増する。しかし、2~3年で70軒も建ってしまうと後は、残り30軒しか建たない。建て替え需要はずっと後だ。
 中国のマンションや工場、鉄道や道路などのインフラも、これだけ短期間でやってしまえば、当然その後は落ち込むのは当たり前のこと。それでも日本より伸び率が高いのが驚きというくらいだ。もっと下がってもおかしくない。

 この素材価格の下落でも、単純に前年と比較するからおかしい!!
下落していると言う素材の代表が、鉄鋼と原油。
 例えば、鉄鉱石の価格は、約10年前の2004年はトン当たり、わずか16ドル台、それが2010年には、中国バブルで何と146ドル、今が57ドルだから、10年前と比較すると、まだ3倍の価格だ。
 原油も、高騰する前の1998年が1バレル 12ドル、2004年が33ドル、2012年が何と109ドル、今が53ドルなのだ。
こうして見ると、あるべき水準に戻りつつあると言った方が適切だと思われる。
 私達の身近にある消費財、例えば砂糖醤油、ジュースや缶詰、お米やパンなど、この10年で2倍、3倍になったものなど無いのだ。

 私たちは、どうしても新聞やテレビの活字に惑わされて、上がった下がった、多い少ないと思わされるが、もっと長いスタンスで数字を見ていかないと、本当の動きを見失う。

 - 政治経済, 社会, 経営

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