鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

530 ホスピス

   

 これだけ科学や医学が進んでも、まだ解決しない病気がある。
病気の死亡率で、脳溢血と共に高い癌だ。
 健康診断や定期健診などで早期発見されると、まだ助かる患者もいるが、癌の症状から診察に行って、癌とわかったほとんどの場合は、まず助からないというくらい厄介だ。
 手術して、一度は治ったと思っても、残念ながら、ほとんどの場合、再発する。
癌細胞は、人の養分を肥やしに大きくなるので、高齢になるほど進みにくく、若い人ほど進捗が早いと言われる。
 できものも、身体の表面にできるものはすぐわかり、治療も簡単だが、癌のように、身体の中で、しかも早期には痛みも感じないとなると、発見が遅れて、細胞だから血管を通じて他の器官に転移してしまう。

 癌の原因は、まだよくわかっていないようだが、たばこの吸い過ぎは肺癌に、酒の飲み過ぎは胃癌になりやすいと言われる。
 そういえば、この間、酒の飲み過ぎで依願退職した人がいた。笑
あと、考えすぎたり、悩んだりのストレスの多い人は癌ができやすいらしい。
 なんでも、過ぎたるはいけない。
胃癌・肺癌の他に多いのが、乳癌・食道癌・膀胱癌・十二指腸癌。あと、脳や喉にも出来るが一番発見しにくいのが、膵臓癌らしい。臓器の陰に隠れており、分かるのは他の臓器に転移した後だと聞いた。私の父も膵臓癌で亡くなったが、肺などに転移しており手遅れだった。

 その癌患者で、手術しても助からない、もう1月持たないような人が入るのがホスピスという特殊な病院。そこは、患者の痛みを和らげ、最後の数日間を、できるだけ安らかに過ごしてもらうことが目的なので、痛みも和らげてくれ、患者さんも自由に動き回るし、患者さんも家族も覚悟の上の入院なので、残りの日々をなるべく一緒に過ごそうと、家族の来院も多い。
 
 私たち、男声合唱団は、今まで老人ホームや介護施設などへの慰問コンサートを続けているが、ちょうど1年前から、3か月に1度くらいの割合で、市内のホスピスへ慰問に行くようになった。
 酒好きな、おっちゃん合唱団だから、みんながイメージする古典的な合唱は、定期コンサートや協力要請の時以外は、あまりやらない。
 慰問向けの曲が多く、民謡や昭和演歌、アニメソングなど、できるだけ、入所者が懐かしんでくれるような歌を選曲している。

 私は、正直、このホスピスの慰問を始める前は、どういう目的の施設か聞いたことはあったが、実際にどんな所で、どんな生活がなされているのか知らなかった。
 家族とかに、癌患者がいない人は、知らない人が多いかもしれない。
患者の皆さん、家族の皆さん共に、悩み苦しみを越えて、覚悟が出来ているのだろう。思っていた以上に院内の雰囲気が明るい。

 我々も、最初の慰問の時は、複雑な気持ちだったが、それが分かってからは、こちらも吹っ切れて、少しでも元気であって欲しいと頑張って歌っている。
 私も、癌が癌と分かった時には、手術せずに、残りの人生を人間らしく生きたいと思う。

 - 信念, 社会

  関連記事

鶴の一声
夜明け前
鶴の一声
たけのこ出たぞ
鶴の一声
週刊実話
鶴の一声
会社破綻
鶴の一声
トップの役割
鶴の一声
スマッホ
鶴の一声
世話役
鶴の一声
1年の終わり
鶴の一声
桜宣伝
医師