鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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790 絵描き再開

   

暫く、描けないでいた油絵をようやく再開した。私の場合、一頻り描くと、全く描けないと言うか、描かない時期がある。描く時間は十分あるのに、しかも描きたいと思うのに、どんなにキャンバスに向かっても描けない。特に私は人物画を主に描くので、その対象が難しい。家族は描こうと思えば描けるのだが、お互い緊張感がない。と言って、描きたいと思った女性をプロでも無いのに、そうそう我が家に連れて来たら家庭崩壊に繋がりかねない(笑)。

仕方なく風景をと思うが、これも身近なところに描きたいと思う魅力的な場所がないし、あっても、みんなが仕事している近所で描くのも、流石の私でも、ちょっと憚る。かと言って、今の体調で遠くまで出かけるのも厳しい。それでは、手っ取り早く静物をと思っても、むりやり描こうとすると、やはり何を描いていいのか筆が進まない。

そんな時間の中で、納骨堂の改修や、娘の出産予定の里帰り、息子の縁談、励ます会や見舞客などで、結構慌ただしい日々が過ぎて、ようやく一段落したら、気持ちにも余裕が出来て、焦らず少しずつ描きはじめようという気持ちになってきた。まずは、買い集めていた骨董や置物を並べて静物画を描こう。そのために静物を乗せるサイドテーブルをヤフオクで落札した。

安くつけていたから、落ちないかもと思って2卓入札していたのが、両方とも落ちて、宅配便で届く。そのものより、運賃の方が数倍高い(笑)。次々届く家具にカミサマが呆れ顔。こうなったら、いよいよ描き始めないと何を言われるかわからない(笑)。

どうせ描くなら、2作同時に描くことにした。その理由は、まず、写実の腕が鈍らないように、忠実な写実画を1作描く。絵を描き始めると、どうしても余った絵具が固まったりして無駄になる。油絵具は結構高い。そこで、その余った絵の具の有効利用を兼ねて、写実画ではない、厚塗りのマチエールを生かした風景画を同時製作することにした。水彩と違い、油絵の場合、下地にどんな色を塗っても、その上から色を重ねることが出来る。

私は、風景と言えば、日本海側の海と東北の雪山に魅力を感じるが、雪山はなかなか描くチャンスがない。今年の冬も元気で生きていたら描きに行きたいと思う。幸い、海岸はそんなに遠くなく、先日、壱岐の島に行った折にも、題材として海岸の写真を撮れるだけ撮ってきた。

今回の静物画は、それぞれ材質の違う花瓶などを並べて、その質感を出すことを目的に描いている。忠実に描き、しかし、写真では出ない絵の魅力を出せるかだ。もう一点は海岸の写真を絵に再現する。現場で描くのが一番いいのだが、今は止むおえない。スマホの小さな写真から、どう絵を創り上げるか。どうしても、写真では遠近感や海の色など、現場感を表現するのが難しい。

とにかく、描き始めるとストレス解消にもなる。その代り、描き始めると、なかなか止まらない。時間が過ぎるのも早い。お陰様で、頭の怪我も傷口を縫って、後は事無きを得た。こうして、ブログを書いているということは脳にも異常がないと言う事だろう。

さて、想定通り、緊急事態解除と共に、コロナ感染者がどっと増えてきて、またまた、いろんな行事やイベントが取り止めになり始めた。GOTOキャンペーンも、この事態だと、思いやりが仇になりかねない。国民も、そろそろ、安倍首相や政府に対して、これほど能力やリーダーシップが無かったのかと感じ始めている。平時には誰がやっても、あまり差は出ないが、非常事態こそ、その実力が試される。

 - 雑記

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