鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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734 覚悟・やるっきゃない

   

覚悟があれば、多少は予測以上の事があってもバタバタすることはない。覚悟をしないで戦にでれば、ちよっと予想外のことがあったり、形勢が変わると狼狽えて負け戦になってしまう。受験や就職、結婚や家を建てるにも覚悟がいる。もちろん出入りや銀行強盗にも覚悟が必要。覚悟を持って実行すれば、刑務所に入れられても覚悟の上だと諦めがつく。     

私の場合、そんな大それた覚悟じゃないが、やるっきゃないという類。今までは抗がん剤の投与を2週間に1回のサイクルでやってきた。間で調子の悪い時は更に数日延ばすこともあった。それによって、投与後の1週間は副作用で苦しむが、その後、次の投与までの1週間は副作用が消え、比較的日常的な生活や行動が出来た。     

今回、初めて2週連続で投与することになり、その回復期間が無くなる。特に今月5日に投与してからは、体調が悪く、腹部の痛みや肺の痛み、倦怠感が強く出て、今日、連続で打てるのだろうかと思っていた。いつも投与前には血液検査を行うが、きつい割には検査の結果はそれほど悪くなかったらしい。癌レベルも小さくなっているというので、やる気があるならやりましょうと担当医。抗がん剤をやると決めた時から、副作用の苦しみは聞いていたので、その上での決断。覚悟して臨んだ治療だから、先生が大丈夫というなら、やるっきゃないでしょう。ということで投与決定。     

恐らく、これからの1週間は、現在の体調からするとかなり厳しいとは思うが、何事もやると決めたらやる。今までもそうしてきたのだから、ここで弱気になるわけにはいかない。最悪、入院したと思えば寝て過ごしてもいいのだから(笑)

私の書斎の机の上には、親父兄弟の写真を立てている。叔父は軍服姿で親父は出征前の会社員。親父も翌年には同じ軍人として憲兵隊に入隊したと聞く。そういう時代の覚悟を決めた顔が現われている、私の好きな、そして考えさせられる写真だ。特に外地に配属になれば半分が戦死すると言われた時代。2人の姿を見ると、肝が据わっているというのはこういう姿なのだろうと、私もこうありたいと思ってきた。幸いにこの年まで、比較的物事に動ぜず、堂々と生きてきたつもりだから、最後までそうありたい。      

ソフトバンクの多額の赤字がニュースになっていた。ソフトバンクだけではない。世界の多くの投資会社が、そろそろ壁に突き当たっている。今まで、ファンドで金を集めて、それを投資したり、会社を買い取ったり、転売したりして稼いできたが、何も生産している訳ではない。つまり、社会に何か貢献している訳ではなく、金を稼ぐことが目的。その金を社会に還元することなく、また投資に回して財を肥やす。蓄積したお金は使わない。買いたいものややりたいものがあって稼ぐわけでは無く、稼ぐことが目的の投資ゲームをやっている。それを非難する理由も権利もないが、家族や国のために、覚悟を決めて、戦争を生き抜いた人、戦地の土となった多くの人。生き抜いた人も、もう多くは残っていない。そういう人達から、今のようなパソコンだけで金を動かし、金だけで会社や社員を売買する世の中は、どう見えるだろう。      

東京オリンピックまでは、好調とか、まだ儲け話があると言っていたが、何事も、いい話が出た時は、既にピークは過ぎ、下り坂に差し掛かっている時。構造改革と言ってIT産業ばかりが注目されるが、本来の生産産業が儲かる構造にならないと、いつまでも柳の下にドジョウは居ない。      

話は毎度あちこち飛ぶが、取り敢えずは、これから1週間、来週も連続となると更に暫くは辛い日々が待っていると思うが、それを乗り越えれば3月半ば辺りから、花見やゴルフシーズンには、体調も回復し、仲間と一緒に春を楽しめる筈。美味しい食べ物も、味を嗜みながら食べれる筈。お見舞い頂いた皆さんも会いに行ける筈(笑) 前向きそしてポジィティブに。

 - 雑記

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