鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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627 さばブーム

   

 今、話題の缶詰は、サバの缶詰。
急に売れ出すものは、ほとんどがテレビでその効能が取り上げられて、翌日から、みんなその気になって買いに行くので、それが全国に広がればブームになる。
 昔は、みのもんたが取り上げれば、みんな売れると言われた時期があった。
元々、青物と言われるサバやイワシ、アジサンマというものは身体にいいと言われていた。
 サバだけでなく、殆どの青物がそうだが、血液や血管の健康を保つと言われるEPA、記憶力の増進効果のDHA、カルシウムが豊富で、肉の脂質と違い、魚の脂質は肥満にもならないと言われ、いいとこづくし。

 東日本震災で、缶詰が見直されて、それまで保存食という認識だったものが、日常に使われるようになり、更に国分株式会社の缶つまの普及が、その地位を引き上げる結果となった。
 もちろん、お父さんたちの家飲みという、つまり節約型で、外で飲むより家に帰って飲むと言うのが多くなり、それも酒の肴としての缶詰消費を後押ししたことも背景にある。

 ところが、近年、魚の漁獲量が減って来た中でのブーム。魚が足りない。
つまり、中国も魚食ブームが起きて、日本近海まで漁船が押し寄せるようになり、世界の魚を買い入れるようになって、日本の漁獲量が激減していた中でのこと。
そうなると、当然、原料としての魚の値段がハネ上がる。
 私の親しくしている魚類缶詰会社の社長が、サバの価格は、実にここ5年で3倍になった、これで、ブームが収まったら、魚の価格だけが高止まりして、製品が残るようになれば大変だと心配していた。

 ブームというものは、そうしたもので、以前もナタデココやパンナコッタのブームが起きて、ブームが去った後は、東南アジアの生産国も、日本の問屋も、残った生産施設や缶詰の処理で大変だった記憶がある。だから、難しいことかも知れないが、ブームが来ても冷静に急増した需要の3割程度の生産増に抑制しておけば、リスクも少ない。

 ところで、サバの生産というか水揚地は、日本近海の他、ノルウェー産が多い。
消費の方は、日本は元より、サバ缶はこのブーム以前は、東南アジアや中近東の消費の方が多かった。アフリカの国々も良く食べる。
 そして、もっとよく食べるのがマグロ。
クロマグロの養殖の餌がなんとサバ。もちろん缶詰ではない。(笑)
 クロマグロを1㎏ 大きくするのに、その10倍から15倍の量のサバが必要だというからマグロの1年は、人間の一生分以上のサバを消費することになる。
 

 - 社会

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