鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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ホスピス

   

 ホスピスという施設はご存知だろうが、病人で、思考がはっきりしているにもかかわらず、治療の限界を過ぎ、死期が迫っているのが確実である人が、病院を出て、それ以上の回復治療を受けずに過ごす施設。病院の延長ではあるのだが。。。
 だから、家族とも、ある程度自由に会えるし、出来る範囲では、好きなことをして、好きなものを飲食して最後の時を安らかに過ごす。
 ホスピスに入れば、ほぼ1か月以内に召されるのが常識になっている。
平均では2週間くらいという話も聞く。
 一番多いのは、末期癌で、治療の施しようがないという患者さん。思考も確かなので、殆どの人は、ホスピスに入る時点で自分の死を覚悟している。
 こういう施設に努められている皆さんは、大変な気苦労があると思うが、これこそ、聖職だと思った。

 明日の土曜の夕方から、我ら男声合唱団で、そのホスピスの慰問コンサートに行く。
一度、前にも行ったが、再度希望があったので、みんなの賛意で行くことにした。
 年に何度か、慰問には行くのだが、殆どは介護施設が多い。
介護施設では、痴ほうの進んだ方もおられ、職員や家族の皆さんには喜んでもらえるが、入所者のみなさんの反応はいろいろで、なかなか、達成感の得られない場合もあるが、ホスピスの場合は、ちゃんと聞いてもらえる。
 それこそ、冥土の土産にしていただけるわけだ。
入所者の繋がりで、歌や踊り、フラダンスなど、結構慰問で訪れるグループも多いようだ。

 ただ、中には、喜んで貰える姿に、こちらが貰い泣きすることもあり、前回も、家族に支えられながら、拍手される姿に、我慢しながら歌った場面もあった。
 歌っている我々の方も、どちらが先に行くかわからないようなメンバーだが、入所者の皆さんや、その家族の皆さんに喜んでもらうと、何かに役だったと言う思いはある。
 そういう思いと裏腹に、その後の打ち上げでは、全くそれまでの時間を忘れて酔っぱらっている。
 でも、それでいいんじゃないかな。その時、一生懸命歌って、離れたら引きずらないで、自分たちの時間を楽しむ。それで、また次のコンサートに行ける。
 恐らく、その時は、皆さんの顔が入れ替わっているだろう。それがホスピスなのだから。
いやいや、我々のメンバーが入れ替わっているかも笑

 - 雑記

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