鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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751 小さな幸せ

   

普段、五体満足で、標準的な生活ができる収入もあり、普通に社会生活が出来ていれば、改めて幸せというものを実感する機会はあまりない。しかし、不幸にも手足が無かったり、目や耳が不自由だと、見えるだけで幸せ、聞こえるだけで幸せ。自分の手で食べれることが幸せ、自分で歩けることが幸せだと思うだろう。    

私も、今回の病気や、治療に因る副作用。入院生活での拘束などから、少しの間でも解き放たれて、改めて、食べれること、それもちゃんと味がわかることの幸せ。運動できる、活動できることの幸せを実感している。これは病気にならないと感じなかったことだろう。そう思うと、そんな苦しみや悲しみさえも、大事な人生の一部なんだと思えるようになった。   

17日に退院して、取り敢えず我が家で手術や絶食で弱った体が回復するのを待った。20日は免許更新に行くはずだったが、更新する場所が県内全部でコロナのために閉鎖することになり再延長。21日は体力回復のお試しに垣根の剪定。そして不急ではあったが、鯉を仕入れに行った。これは毎月生きている証として増やす計画だったが、3月も治療などで行けなかったので、今回は2か月分。1回分はカミ様が誕生祝いに買ってくれた(笑) 22日は午前中久しぶりに出社した。コロナ対策で、事務所も仕切りをしているし、玄関に受け付け用の内線電話が備えられていた。意識があってよろしい(笑)午後からは、教育委員会の定例会議。小中学校は依然休校継続。大型連休明けに出校できるかどうか。23日は、例の納骨堂の内外装の件で、業者さんに来てもらい打ち合わせ。24日、本日は公立病院に最後の通院で、借りていた器具などの返却も兼ねたが、公立は、温熱治療を再開したいので、転院した病院と連絡を取り合って何とかできるように段取りしてくれるとのこと。    

公立は、経営が悪いだけで、医師やスタッフは大変いいので、本当に経営陣がちゃんと経営すれば、いい病院になると改めて確信した。人は、大抵の事は自分で、またはお金を出せば解決できる。ただ、身体の中の病気だけは医師や病院で無いと全くわからない。否応なしに頼らざるえないのだ。企業経営的な見地から言わせてもらえば、病院も客商売。患者が来なければ経営は成り立たない。    

前に書いたことと重複すると思うが、教育の賜物かどうか知らないが、医師やスタッフの対応は悪くない。珠に文句を言っている患者さんがいるが、それは待ち時間の長さからくるイライラによるもの。病院の評価の分かれるのは、まず待ち時間の長さ。会計時間と製薬時間。もちろん、診察の待ち時間もあるが、それは、どこも医者不足でそこそこ待たされるし、医師が優秀だとなれば逆に患者が増えて、更に待たされる。ただ、テレビの「ガイアの夜明け」で取り上げられていたが、手術技術の革新で、手術時間の短縮が可能となり、従来の半分の時間で出来るようになり、その分早く多く患者を診ることができるようになる可能性が出てきたとのこと。   

それでは、取り敢えず病院の経営者として出来ること。医師や看護師、その他窓口、清掃、事務職を含めて、病院スタッフ全員の、患者や家族に対する接客教育。患者が出来るだけ楽に過ごせる病室や待合室などの環境改善。受け付けから検査、治療、会計製薬までなるべく短時間でスムーズに出来る合理的な導線作り。この辺は、患者や来院者のアンケートでも採って生かせばいい。そして公立の場合、特に問題になっている、会計や院内薬局の待ち時間の長さ。これも、経営者自身が経験すればわかること。これだけネットラインや計算システムが進んでいる社会。システムを改善すれば、時間を半減するくらい簡単なこと。その分、勤務時間を短縮する、人員を削減する、患者を増やすことなどが出来れば、単年度赤字の解消は可能だろう。    

市や共同事業団も、経営など分からない人材を、普通の回し人事で配属していても解決する筈がない。問題が無い部署にはそれでいいが、問題があるのならば、問題を解決できる人を選任するべきだろう。それもできなければ、選任する立場の責任者の能力不足が疑われる。そうして手を打たない月日を費やした結果は、結局、病院の医師の減少を招き、住民サービスが満足に出来なくなることになる。

昨夜は、暫くカミ様と一緒に寝ていた猫のモカが、いつの間にか私のベッドの中に寝ていた。夜中に夜這いに来たみたいだが、これも我が家に帰ってきた実感として小さな幸せを感じるものだった(笑)また、夜明け前に、カミ様が気付く前に帰って行ったようだ。

 - 雑記

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