鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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くい打ち改ざん

   

 のど元通れば熱さ忘れると言うが、人の意識はいい加減なもので、つい先日までテレビで取り上げられていた問題に、国中がこぞって興味を示していたのに、新しい話題が出てくると、すっかり前の話題は忘れ去られていく。
 1週間も経たない間に。
今の旬の話題は、マンションなどのくい打ちの改ざん問題。
 自動車の欠陥問題のように、広がる広がる。もうここまで来ると過剰反応じゃないかと思う。
我が家なんて、1センチや2センチ当然のごとく傾いている。
 建てて5年もすると障子が閉め難くなっていた。そのくらい許容範囲だと思っている。

確かに、ミスはミスだろう。
 しかし、数年前まではくい打ち精度の検査なんか無かったのだから、やはり現場の感覚でやっていた訳で、恐らく、実際は届いていないのも、頻度は低くてもそこそこあった筈だ。
 データを出さなきゃいけないから、取りあえず作って出した。これもある筈。
しかし、現代では取り上げられた時点ですぐ悪者になる。そして他にはないか、他にもある筈と、手柄取りのように暴き出して行く。
それもどうかと思うが、一面では、やっぱり、どの世界でもごまかしや手抜きは必ずその報いは来るということだ。
 食品業界でもあったし、今でもあるだろう。
例えば、誤魔化していなくても、消費者が誤解することを期待している商品も結構ある。国産ではないのに国産と思わせる見せ方や、粗悪な素材で作っている商品をいかにも高級に見せているもの。
建物でも、見えない所には粗悪な材料を使っている建売など。
 信用を作るのには、何年もかかるけど、信用を無くすのは何秒で足りる。
信用が厚ければ厚いほど、その反動は大きいし、ほとんどの場合、失くした信用は戻らない。

 ただ、このくい打ち問題も、次に大きな話題が持ち上がったら、当事者以外からは忘れ去られるだろう。
例えば、イスラム国が日本でテロをやった。中国とアメリカが南シナ海で衝突した。民主党と共産党が合流した。
 無いと思うが、あったら怖い話だ。

 - 雑記

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