鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

都会脱出・田舎暮らし

   

 今、都会から移り住んで、田舎暮らしをする人が増えているらしい。
それも、定年退職後の高齢者の話ではない。若い人や、小さい子供のいる家族。

 以前は、都会は近くにデパートや映画館があり、地下鉄もバスもあって便利。
田舎は、交通手段が乏しく、娯楽施設や文化施設も少ない、人との付き合いも面倒くさい。
 ところが、近年は、都会は一戸建て住宅は夢の夢。庭は無いし緑も少ない。隣に住む人がどんな人かもわからず、子供たちが外で遊べる場所がない。あるとしたらゲームセンター。
 空気が汚れて、都市部ほど気温上昇が酷くなってきた。
保育所も足りないし、義務教育でも学校の優劣が存在している。

 今まで、田舎が嫌煙されてきた理由がITなどの進化で薄れてきた。
買い物は、通販でできるし、動画やゲームも田舎でも変わらず交流できる。
 人との付き合いも簡素化されてきたし、何といっても、昔は田舎に移り住むとすれば、山奥しか空き家がなかったし、交通手段も無かったが、今は、空き家となった家が、すぐ地方の町の周辺に迫っており、その距離は、車なら10分から20分。
 しかも、スクールバスが充実し始めて、田舎程、高速道路もスイスイ。
街から、ちょっと入れば、緑に囲まれ、毎日が別荘住まいで、小川が流れ、鳥が囀り、空気が澄んで、四季折々の景色が流れる。
 待機児童もいない。

 これから先、通信手段の発達で、もっと働く場所がフリーになり、田舎に住んで都心の会社の仕事ができるようになっていく。
 テレビによる会議や打ち合わせ、営業が出来るようになると、地方だからと、わざわざ出張する必要もなくなる。
 そうすれば、都会から田舎に人が移り住み、都会にも空間が生まれ、地価も下がり、公園が出来、緑化が進めば、都会に居なければならない人々も心身共に健康になる。
 
 今まで減るばかりだった私の地区にも、若い家族が移り住んできた。
子供が3人いるが、毎日のように我が家の前の小川で、魚釣りを楽しんでいる。
 健全な環境には、健全な人間が育つ。
ご主人は、通勤が少し時間がかかるようになったと言うが、それでも20分程度と笑っていたが、この夫婦は、本当にいい決断をしたと思う。

 恐らく、山奥過ぎる人たちも、少しだけ街の方に移り住み、都会からも田舎に移り住み、自然と、都会を中心にバランスの取れた住居地が形成される日が来るような気がする。
 そうなって欲しいものだ。

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