鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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たけのこ

      2015/03/26

たけのこが出始めました。
もっとも、早いものは12月から出始めますが、本格的に出るのが3月後半からです。
鹿児島県が最も早く、徐々に北上します。
たけのこの親はもちろん孟宗竹。中国から伝わったもので、とにかく成長が早い、他のどの樹木より根の張りが強く、放っておけば西日本全部が竹林になると言われるほどです。
成長は、暖かい日は一晩に1メートル伸びることもあると言われるほど!!
 さて、たけのこは筍と書いて、字のごとく竹の旬。
土の中から、穂先が土を盛り上げているのを見つけて掘り上げますが、掘り上げた後は硬直化が進み、すぐ青く変色し硬くなっていきます。
そのため、たけのこ加工工場では、朝掘ったたけのこを、その日のうちに炊き上げなければなりません。
生のまま、青果として出荷されるものもありますが、産地から消費地までの輸送が3日ほど経過してしまうため、店頭に並ぶたけのこは風味が落ちて硬くなってしまいます。
 また、都会では、家庭で炊き上げるのも難しく、近年は産地で加工したたけのこが主流になってきました。
たけのこは、竹の根から出てきますが、たけのこを掘るコツは、たけのこの穂が向いている方の側面から掘ることです。
そちらに根元があり、土を除いて、たけのこの皮が土色から黄色く変わり、皮の間隔が短くなったところをトウガト呼ばれる鍬で叩き切ると案外簡単に掘れます。
逆に、反対の方から掘ろうとしても、3倍くらいの労力が要ります。
 たけのこが出始めると、竹が養分を取られることで、緑の竹の葉は黄色く変色し、やがて落ちていきます。
自然界の生き物は、同じ生き方をしていることがわかります。
 近年、竹は地下茎によって、どんどん縄張りを広げますが、農家の高齢化や後継者難で掘る人が足りず、生産量は年々減少の一途をたどっています。
たけのこは、小さいものが品がよく、高値で取引されますが、本当は4月半ばの旬の大きいものが美味しい!!

 - 農業

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