鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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559 それぞれの立場

   

 昨日、FB友達の国会議員の発信に対して、意見を述べたところ、その人の友達から反論があった。
 内容は、外国人研修制度は奴隷制度だという発言に対して、そういう問題があるのは事実だが、それは一部の心無い企業の問題であって、殆どのところは、深刻な人手不足を、彼らに助けてもらっているという面から、有難いと思って、神経を使いながら暖かく受け入れている。 奴隷制度と一括りに大声で非難すれば、国民は研修制度をそういうものだと信じて、その企業や研修生に嫌悪感を覚えれば、ちゃんと制度を理解して、真面目に取り組んでいる受け入れ企業や研修生を貶めることになると意見したのだが、それに対して、一部の事ではない、それが実態だという反論だった。

 結構、言い切った意見だったので、その人がどういう人だろうとプロフィールを覗いてみると、やはり、労働組合雑誌の編集部の方で、なるほどと納得した次第。
 戦前戦中は、実際起こっている問題を書く事ができず、それでも命をかけて、真実を暴こうと書いた、当時の体制からはアカと呼ばれた正義感に溢れる人たちがいた。 
 今は、逆に無責任に書き放題で、一部の現象を、さも全部がそうだというように週刊誌などに書き煽る風潮があり、それで迷惑している人たちも少なくないはず。
 そんな心無い記事の影響で、自ら命を絶つ人もいるのではないか。ちょっと話が跳んでしまった。
 
 私のFB友達には、自民党議員もいるし、立憲民主党もいる。
私は、今の政権は自民党で良かったと思っているが、これだけ一党が強くなってしまうと必ずおごりによる問題が出てくる。そういう場面では野党の存在が必要だ。
 だから、野党にもう少し力をつけてもらいたいと願っているが、一度は与党になった民主党も、野党になった途端、また以前の反対党に戻ってしまった感がある。
 これは、国民みんなが感じていることで、だから自民党にいろんな問題が起きても、野党が浮上しない。本当は、今の野党の方が庶民的な人が多いはずなのだか。
 反対意見は、誰でも言える。必要なのは建設的な、将来志向の意見なのだ。

 人間は、もともと無色でも、それぞれの職業や立場になると色や考え方が変わってくる。
「変わる」のはいいが、」「変わってしまう」のが困る。
 労働者だった人が、経営者になると考え方が変わる。一般区民が、区長になると言う事も変わる。学校の先生、大工さん、芸能界、スポーツ界、国会議員も与党野党で、それぞれ立場が変わると、意見も変わってくるし、変わらざる得ないこともある。

 幸い、私は進路の苦労もしたし、平社員として現場も、経理も、営業も経験して、経営者にもなった。会社以外では、少年野球の指導もしたし、区長もした、高校のPTA会長もした、県の労働部会の審議員や、小学校の評議委員、今も少年指導員も続けている。だから、人と話す時に、今の立場に偏らないようにしたいと心掛けている。
 昔の友達とは、その立場で。地区の皆さんとは地区民の立場で。会社では、経営陣とは経営者の、社員とは経験した社員の立場で。

 - 信念, 政治経済, 社会, 経営

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